ハエトリグサをスマホで操作できる技術が開発される
シンガポールにある南洋理工大学のChen Xiaodong氏らが、ハエトリグサの電気信号を読み取り、葉を電気信号で閉じることができる技術を開発しました。
An on-demand plant-based actuator created using conformable electrodes - An on-demand plant-based actuator created using conformable electrodes.pdf
(PDFファイル)https://www3.ntu.edu.sg/CorpComms2/Research%20Papers/An%20on-demand%20plant-based%20actuator%20created%20using%20conformable%20electrodes.pdf
NTU Singapore scientists develop device to 'communicate' with plants using electrical signals
https://media.ntu.edu.sg/NewsReleases/Pages/newsdetail.aspx?news=ec7501af-9fd3-4577-854a-0432bea38608
Researchers Develop Device That Can 'Communicate' with Plants
https://sciencemint.com/researchers-develop-device-that-can-communicate-with-plants/
実験の概要は以下のムービーに簡単にまとめられています。
NTU Singapore scientists develop device to 'communicate' with plants - YouTube
植物が環境を感知し、電気信号を発することは以前から知られていました。
しかしその信号はとても弱いものだったとのこと。
そこで、研究者たちはヒドロゲルを接着剤にしてハエトリグサの表面に電極を取り付けることにより、微弱な信号を送受信できる「通信デバイス」を開発しました。
この電極は大きさ3mmほどかつ変形可能なので、毛が生えたハエトリグサの茎にも難なく取り付けられます。
この電極で、ハエトリグサが発する電気信号が感知できます。
さらに、研究者たちは特定の周波数の電気パルスを電極に送ることで、ハエトリグサの葉を動かすことができるのではと考え、電極を葉に取り付けました。
スマートフォンを使用してハエトリグサに電気信号を送ると……
ハエトリグサの葉を閉じることに成功しました。
アームの先端に取り付けたハエトリグサの葉を洗濯ばさみのように閉じることで、直径0.5mmのワイヤーを持ち上げることも可能です。
研究者たちはこの技術を使って植物の健康状態をモニタリングし、病気などを迅速に検知することや、壊れやすいものをやさしく持ち上げる植物でできたロボットを作れるのではないかと期待しています。
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in サイエンス, 動画, Posted by log1p_kr
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