頭の中の霧を晴らして物事に集中するために気をつけるべき6つのポイント
「頭に霧がかかったような感じ」とは、頭がぼーっとして物事にうまく集中できなかったり、なかなか記憶が思いだせなかったり、判断力が鈍ったりしている状態を指します。そんな頭の中の霧を晴らし、物事に集中できるようにするために役立つ「6つのポイント」について、コラムニストであり起業家でもあるThomas Oppong氏が解説しています。
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◆1:散らかった部屋を片付ける
Oppong氏は、「混乱はストレスを生み出します。あなたの物理的空間と精神的空間には強いつながりがあります」と述べ、部屋が散らかっている状態は精神と健康に悪影響だと指摘。片付けコンサルタントの近藤麻理恵氏が著した「人生がときめく片づけの魔法」が世界中で人気を博したのも、驚くべきことではないと述べています。
脳を落ち着かせるためにもオフィスや机、部屋の掃除をするべきだとOppong氏は述べていますが、いきなり全ての範囲を掃除しようとするのは無謀です。そのため、「短い時間だけ集中して一部分を掃除する」ことを習慣づけ、長期的に整理する範囲を広げていくことをOppong氏は推奨しました。
◆2:マルチタスクに挑戦しない
多くの物事を並行して進めるマルチタスクに憧れる人もいるかもしれませんが、複数のタスクを切り替えることは大変であり、集中力の低下につながります。タスクの切り替えに脳が使用されることで生産性のある時間が損なわれてしまうため、1回に行うタスクは1つに絞る方がいいとのこと。タスクを切り替えたくなる誘惑に負けないため、「目に入るとタスクを切り替えたくなってしまうような道具やデバイスを周囲から取り除くこと」をOppong氏はアドバイスしています。
また、「重要なタスクを3つに絞り込み、その中で可能な限り1つのタスクに集中する」という方法も有効だとのこと。どうしてもタスクを切り替えたくなった場合でも、3つのタスクのうちどれかを選ぶことで、マルチタスクに伴う脳の疲労を抑えることができます。
◆3:緊急だが重要ではないことに気を取られない
世の中には「緊急で対応しなければならない重要なこと」がある一方で、「緊急だが重要ではないこと」もあります。重要なタスクに従事している最中に緊急だが重要ではない物事が割り込むと、生産性が損なわれてしまいますが、重要なタスクが面倒な時はつい緊急の用件に手を付けたくなってしまうものです。
Oppong氏は、こうした緊急だが重要ではない物事に従事するのをやめ、有限の時間を有効に使うべきだと主張。「緊急のタスクと重要なタスクを区別する能力は、成功と大きく関係しています。重要なタスクは長期的な使命、価値観、および目標に貢献するものです」と述べ、重要なタスクの見極めが大事だと訴えました。
◆4:快適さに浸りすぎない
快適な状態で過ごすことは精神的な安定をもたらしますが、精神的な刺激が少ない状態で居続けると、脳のニューロン間における接続が縮小してしまうとのこと。脳のネットワークを活性化するには刺激が必要であり、そのためには慣れ親しんだものを変え、新たなことを集中的に学習するべきだとOppong氏は主張。
脳神経科学者のMichael Merzenich氏は、「脳を若々しく保つためのカギとなるのは、快適な状態を離れることをいとわないことです」と述べています。新たな経験を求めて新しいスキルを学び、未知のアイデアを探求することは、頭の中の霧を晴らして精神をすっきりさせるために必要だそうです。
◆5:運動する
一日中ずっと座りっぱなしの状態は健康に悪いだけでなく、脳や気分にも悪影響を及ぼします。運動は脳を活性化させるために重要であるため、Oppong氏は1週間に3回ほどの頻度で、30~45分程度の早歩きをすることを推奨しています。
◆6:消費ではなく創造を始める
コンテンツを消費することは非常に簡単であり、リラックスした状態で楽しむことができます。しかし、コンテンツを消費する分だけ自分がコンテンツを作成する時間が失われてしまうとOppong氏は指摘し、コンテンツを無制限に消費するのをやめて、自らがコンテンツを生み出す習慣を持つことを推奨しています。
「好奇心に導かれるままに、自分が深く関心を持つものを発見して追求してみましょう。何かユニークなものを生み出すための時間をもうけるようにしましょう。ポイントは、子どもの頃と同じように畏敬の念と不思議を感じることです。そういう気持ちになる活動があれば、それを続けましょう」と、Oppong氏は述べました。
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