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バーガーキングが「女性は台所の一員」と国際女性デーにツイートして炎上し謝罪する


2021年の国際女性デーだった3月8日に、ハンバーガーチェーンのバーガーキングが「女性は台所の一員である」とTwitterに投稿しました。当該ツイートは、外食産業の調理場への女性進出が遅れていることを指摘したものでしたが、「女性蔑視にとれる」との指摘が相次いだため、バーガーキングはツイートを撤回。不適切だったとして謝罪を表明しました。

Burger King gets grilled for ‘women belong in the kitchen’ tweet - National | Globalnews.ca
https://globalnews.ca/news/7683800/burger-king-womens-day-kitchen-tweet/

Burger King gets roasted for its ‘Women belong in the kitchen’ ad - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/food/2021/03/08/burger-king-women-ad/

Burger King apologises for a tweet that said 'Women belong in the kitchen' on International Women's Day - ABC News
https://www.abc.net.au/news/2021-03-09/burger-king-says-women-belong-in-the-kitchen-on-iwd/13229022

バーガーキングのイギリス支部が3月8日に投稿したツイートのスクリーンショットが以下。バーガーキングは国際女性デーにちなんだツイートの中で「Women belong in the kitchen.(女性は台所の一員である)」と述べました。


また、バーガーキングは同日のニューヨーク・タイムズの紙面にも、同様の全面広告を掲載しました。


ワシントン・ポストは、バーガーキングのツイートについて、「この人目をひくメッセージは、『女性の居所は家庭にある』という古代の性差別的な格言をもじったものでしょう。直接の起源はおそらく、紀元前467年にギリシアの詩人アイスキュロスが語った『女は家にいて家を守るべし』という格言だと考えられます」と指摘しました。

バーガーキングは問題のツイートに続けて、「もちろん、女性が望めばの話ですが。女性のシェフはたった20%しかいません。私たちは、女性従業員に料理人としてのキャリアを追求する機会を提供して、レストラン業界での男女比を変えることを使命としています」「バーガーキングの女性従業員が料理の夢を追求するのをお助けする、新しい奨学金プログラムを始められるのを誇りに思います」と投稿。イギリスの外食産業で働く女性が少ないことを指摘した上で、自社が独自の女性支援制度を開始したことを告知しましが、最初のツイートだけが爆発的に拡散されたことにより非難が集中することになりました。


オーストラリア放送協会が運営するニュースサイトABC Newsは、「一部のTwitterユーザーは国際女性デーにこのようなツイートを投稿することを『無神経』だと非難して、もうバーガーキングで食事をしないと誓いました」と報道。アメリカ・ロヨラ大学のクインラン ・スクールオブビジネスでマーケティングを教えているLinda Tuncay Zayer氏も、ワシントン・ポストに対して「ユーモアを言うのは結構ですが、目を引くためにミソジニーのようなことを言うのは文化的とは言い難いものです」とコメントしました。

また、ライバルであるケンタッキーフライドチキンのゲーム部門であるKFC Gamingの公式Twitterアカウントが、問題のツイートを削除するよう促したのに対して、バーガーキングが「私たちの業界で女性のリーダーが大変に不足していることに指摘したツイートを削除しろというのはなぜですか?」と開き直るようなツイートをしたことも、火に油を注いだとみられています。なお、KFC Gamingとバーガーキングのツイートはいずれも削除されています。

さらに、Twitterユーザーの中には、「1つのツイートに収まったはず」と指摘して、わざわざ誤解されやすい一文だけをツイートしたことを問題視する人もいました。


問題の高まりを受けて、バーガーキングのイギリス支部は、「最初のツイートが間違っていたので、謝罪します。私たちの目的は、イギリスの調理場で働くプロのシェフのうち、女性シェフは20%しかないという事実に目を向けて、調理の奨学金プログラムを実施することで、その状況を変える手助けをすることでした。次はもっと適切にするつもりです」と釈明。


問題のツイートを削除したことについては、「元のツイートを削除することにしました。スレッドの中に罵倒的なコメントがあったことが指摘され、そのための場所を残しておきたくないためです」と説明しました。


ワシントン・ポストは、今回の一件について「ユーモアの試みを擁護する人もいますが、バーガーキングは特に女性たちによって、直火で焼かれたパティのようにこんがりとローストされることになりました。この騒動は、企業の善意が非常に裏目に出た例の1つです」とコメントしました。

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in ソフトウェア,   , Posted by log1l_ks

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