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マカフィー創業者のジョン・マカフィーが仮想通貨に関する詐欺で起訴される

by NullSession

アメリカ司法省が2021年3月5日、コンピュータセキュリティ関連で世界最大手のマカフィーを創業したジョン・マカフィー容疑者を暗号資産に関する詐欺とマネーロンダリングの疑いで起訴しました。

John David McAfee And Executive Adviser Of His Cryptocurrency Team Indicted In Manhattan Federal Court For Fraud And Money Laundering Conspiracy Crimes | USAO-SDNY | Department of Justice
https://www.justice.gov/usao-sdny/pr/john-david-mcafee-and-executive-adviser-his-cryptocurrency-team-indicted-manhattan


Feds indict John McAfee for cryptocurrency pump-and-dump fraud | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2021/03/feds-indict-john-mcafee-for-cryptocurrency-pump-and-dump-fraud/

アメリカ司法省が起訴したのは、マカフィー容疑者と、同容疑者の「暗号資産チーム」のエグゼクティブアドバイザーを務めていたジミー・ゲール・ワトソン容疑者の2人。両容疑者は何十万人というフォロワーを抱えるマカフィー容疑者の公式Twitterアカウントで特定の暗号資産を宣伝し、価値をつり上げてから売却するという「風説の流布」を複数回にわたって行ったとされています。

暗号資産の購入も宣伝も、それ自体は罪には当たりません。今回の起訴はマカフィー容疑者が「金銭的な利害がない」と偽りつつ暗号資産の宣伝を行ったことが原因だと司法省は説明しています。例えば、マカフィー容疑者は暗号資産Electroneumについて2017年12月22日に「私はElectroneumを所有していません」と説明しつつ、「Electroneumを暗号資産の聖杯と呼ぶダイレクトメールを複数受け取った」「Electroneumの現在価値は本当に安すぎる」と公式Twitterアカウント上で宣伝していましたが、この宣伝の2日前の12月20日の時点で10万ドル(1100万円)超のElectroneumを購入していたとのこと。


この宣伝が行われた直後にElectroneumの価値は40%上昇し、マカフィー容疑者は高値で売り抜けましたが、それ以降Electroneumの価値は宣伝前から約90%下落しています。


別の容疑では、マカフィー容疑者は公衆から法定通貨や暗号資産を調達するイニシャル・コイン・オファリングを宣伝することで報酬を受け取ったにもかかわらず「これは宣伝行為ではなく報酬は受け取っていない」と説明。さらにこの報酬にかかる税金を脱税していました。

マカフィー創業者のジョン・マカフィーが脱税容疑で逮捕される - GIGAZINE


2020年10月の段階では、イニシャル・コイン・オファリングの宣伝に関しては起訴が行われず、脱税容疑のみ起訴が行われましたが、今回改めてイニシャル・コイン・オファリングの宣伝に関しても起訴が行われた形です。

マカフィー容疑者およびワトソン容疑者は、一連の宣伝行為や宣伝を利用した売買によって1300万ドル(約14億円)以上を稼いだとみられており、アメリカ司法省は両容疑者を、商品および証券詐欺の共謀(懲役最長5年)、証券および宣伝詐欺の共謀(最長5年)、マネーロンダリングの共謀(最長10年)、電信詐欺の共謀2件(最長20年)、実質的通信詐欺2件(最長20年)の容疑で起訴しています。マカフィー容疑者は2020年10月の時点でスペインで逮捕されており、その後も勾留が続いている状況ですが、ワトソン容疑者は2021年3月5日にテキサス州で逮捕されています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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