「ホワイトノイズ」以外にも色名のついたノイズがある
集中力を高めるのに用いられるノイズは「ホワイトノイズ」と呼ばれますが、このほかにも色の名前を冠したノイズが存在しています。それがどういう音なのか、科学雑誌・Scientific AmericanがYouTubeチャンネルでムービーを公開しています。
Can Noise Have Color? - YouTube
我々の耳は、一度にたくさんの音の信号を受け取ったとき、しばしば「ノイズ」であると認識します。
ノイズには固有のランダム性があり、パターンによっていくつかの種類に分けられます。
たとえば猫が出す「シャー」という威嚇のような声は……
波形で示すとこんな感じ。
これは「ホワイトノイズ」にあたります。ホワイトノイズという名前は、白色光が可視範囲の周波数で広く同等の光を含んでいることにちなんで、可聴範囲の周波数成分が等しく含まれていることからつけらえれたもの。
異なる周波数の光に異なる色の名前がつけられているように、異なる周波数成分が含まれるノイズは異なる色の名前で呼ばれます。存在するのは「バイオレットノイズ」
「ブルーノイズ」
「ブラウンノイズ」
そして、動物や子どもにおとなしくするよう示す「シーッ」のような音は……
「ピンクノイズ」と呼ばれます。
よく「ホワイトノイズ」は集中力向上の効果があるといわれますが、人間の耳は高周波数に敏感なため、ときに耳障りな高音に聞こえることがあります。その一方で「ピンクノイズ」は低周波数が強く、母親の子宮の中にいたときの音に似ているので、より自然に落ち着く音として聞こえると言われます。
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