交通渋滞をシミュレートできる「Microsimulation of Traffic Flow」で遊んでみた
自動車渋滞が発生する理由にはさまざまなものがありますが、具体的にどんな行動をとれば渋滞が解消されるのかはわかりにくいもの。自動車の量やスピードを細かく操作して、交通渋滞がどうなるのかを一目で確認できるシミュレーションサイトが「Microsimulation of Traffic Flow」です。
Microsimulation of Traffic Flow: Onramp
https://traffic-simulation.de/
Microsimulation of Traffic Flowのページにアクセスしてみると、このページが開きます。ページの左側には道路の上を車が走っている様子が映し出され、ページの右側には交通を操作できるバーがいくつか並んでいます。ちなみに日本とは反対で、道路の右側の車線がいわゆる「走行車線」、左側が「追い越し車線」になっています。
バーは上から以下のように並んでいます。
・本線の車の流入量
・進入路からの車の流入量
・トラックの流入割合
・時間の流れ
・車の最高速度
・流入間隔
・最高加速度
・礼儀正しさ
・車線変更の割合のしきい値
・右車線に車線変更する普通車の割合
・右車線に変更するトラックの割合
初期設定のまま放っておくと、次第に渋滞が発生していきます。設定を変えて渋滞を解消する必要があります。
そもそも車の流入量が多いと渋滞が発生しやすくなることは明らかなので、「Inflow(本線の車の流入量)」と「Onramp Flow(進入路からの車の流入量)」のバーを少し左に動かし、流入量を3分の1に減らします。そして「Time Gap T(流入量)」も少し減らし、車の流入量を全体的に減らしていきます。
次に右車線に存在する進入路から車が合流しやすいように「Right Bias Cars(右車線に車線変更する普通車の割合)」と「Right Bias Trucks(右車線に変更するトラックの割合)」のバーを一番左に動かします。これで渋滞が解消するはず。
しばらく時間が経過すると見事に渋滞が解消されました。車は走行速度によって色が変わり、速度が遅いほど赤色に近く、速度が早いほど紫色に近くなります。
どんな効果か気になったバー「Politeness(礼儀正しさ)」を一番左に調節すると、いくつかの車が他の車のことなど気にせず、右へ左へと次々に車線変更するようになりました。礼儀正しさの値が低いと渋滞も発生しやすくなります。
真ん中に置かれている標識などはクリック&ドラッグで動かし、設置することができます。設置したい道路の場所にドラッグすると、このように標識やバーなどを設置することができ、走行中の車も設置物にしたがって動くようになります。
道路の上にあるマークは左から「一車線削除」「一車線追加」「一時停止」「リセット」「情報」のボタンとなっており、クリックすることで使用できます。
「情報」をクリックすると、このシミュレーターがどのように作られているのかといった詳しい情報を英語で読むことができます。
右上のアイコンをクリックすると、他のステージも遊ぶことができます。道路が2車線になり、途中に通行不可地帯があるステージや……
ラウンドアバウトのステージなど、全部で7種類用意されていました。
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