レビュー

無料でイラストをブラウザ上でサクサク描けるApple Pencil対応お絵描きアプリ「8bitpaint web」レビュー


iPad AirApple PencilWacom Oneなど、まるでノートに描くようにすらすらとイラストが描ける液晶タブレットが普及しました。iPadでイラストを描くためにはペイントソフトが必要ですが、minordaimyoさんの開発する「8bitpaint web」はApple Pencilの傾き検知や多層レイヤーにも対応したペイントウェブアプリで、無料で公開されています。

8bitpaint web site
https://minordaimyo.net/


上記のURLから8bitpaint webにアクセスして、「使う(Start)」をタップします。


起動するとこんな感じ。右上の指差しアイコンをタップしてアクティブ(オレンジ色)にすると、ピンチイン・ピンチアウトで白いキャンバスをズームイン・ズームアウト、マルチタッチでドラッグするとキャンバスの表示位置や角度を変えることができます。また、指差しアイコンをネガティブにするとキャンバスが固定されます。なお、簡単な操作については操作マニュアルにまとめられています。


ペンツールは左上の鉛筆アイコンの部分をタップ。デフォルトでペン、グレイスケールペン2種、マーカー、鉛筆、消去描画が設定されています。


鉛筆・ペン・マーカー・グレイスケール2種で書き比べたものが以下。ペンの筆圧に対応しており、まるで本当のペンのように濃淡を筆圧で調整することができます。また、鉛筆に設定してペンを傾けると、角度に応じて鉛筆の芯の側面で描いたように淡く広い線に変化します。


実際にApple Pencilの筆圧や角度を変えながら線や文字を書いたところを以下のムービーで見ることができます。8bitpaint webはブラウザ上で動作するウェブアプリですが、入力に遅延はほとんどなく、違和感はありません。

iPad Air(2020)とApple Pencilで8bitpaint webの鉛筆を試し書きしてみた - YouTube


なお、自分で組んだブラシスクリプトを読み込むことで、オリジナルのブラシを使うことも可能。ブラシスクリプトのサンプルファイルは公式サイト下部で配布されています。


消しゴムは練りゴム・消しゴム・消しゴム(all)・投げ縄消しの4つ。


選択ツールは以下の通り。


ごみ箱アイコンをタップすると、レイヤー単位・キャンバス単位で描いた絵を消去することができます。


右上の両矢印アイコンをタップすれば、左右反転が可能。


また、その右にある四角のアイコンをタップすると、キャンバスの表示位置と角度がリセットされます。


レイヤーアイコンをタップすると、レイヤー一覧が表示されます。8bitpaint webは8層までレイヤーを重ねることができ、「1つのレイヤーにつき使える線は1色のみ」というのがポイント。つまり、キャンバス全体で使える色は8色までとなっています。


例えば、以下の絵は1番レイヤーに黒でうさぎの顔を、2番レイヤーに青でリボンを描いたところ。


レイヤーは通常・乗算・加算の3種類で、デフォルトは「乗算」になっています。2番レイヤーを「通常」に切り替えると、1番レイヤーより上にある2番レイヤーのリボンがうさぎの輪郭の上に表示されました。


レイヤーの順番は、レイヤーをドラッグ&ドロップすることで入れ替えることができます。2番レイヤーを1番レイヤーの下に移動させると、リボンがうさぎの輪郭の下に表示されました。


8bitpaintはレイヤー1つにつき1色しか設定できません。2番レイヤーの色を青色から赤色に変更すると、リボンの色も赤色になりました。


描いた絵はPNG形式、PSD形式で保存可能。左上のメニューから「PNGで保存」を選択すると……


ダウンロードを尋ねられるので、「ダウンロード」を選択。なお、保存した画像は、iPadだとアルバムではなくファイルに保存されます。


また、Twitter連携を行うことで、直接描いた絵を「#8bitpaint」のハッシュタグと共にTwitterに投稿することができます。8bitpaintは気軽にお絵かきやスケッチをするには最適なウェブアプリで、「iPadとApple Pencilでお絵描きしてみたいけど、高価なイラストアプリを買うほどではないかも」という人にはぴったりだといえます。

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