目を痛めずに作業できる25.3インチの巨大な電子ペーパー製モニターが登場
ディスプレイは光を放ち続けているため、長時間見続けていると目に負担がかかり、視力低下や頭痛などの諸症状が出ることもあります。世界初の電子ペーパー製モニターを作成したことで知られるDasungが、新たに25.3インチという巨大な電子ペーパー製モニター「Paperlike 253」を発表しました。
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Dasung Paperlike 253 - 25.3inch eInk monitor - Specs Details - eReader X
https://ereaderx.com/product/dasung-paperlike-253-eink-monitor-specs/
Paperlike 253を解説するムービーが以下。
Dasung Releases 25.3" Monitor- Paperlike 253 | First Look - YouTube
これがPaperlike 253の実物。モニター部分には6英寸(インチ)、10.3英寸、13.3英寸のサイズが比較用に書かれており、「25.3インチ」がどれだけ巨大かが一目でわかります。
6インチのKindleと比較するとこんな感じ。面積比で考えると、およそ17倍の差。
Paperlike 253の「3200×1800ピクセル」という解像度を、1920×1080ピクセルのフルHDや、2560×1440ピクセルのQHDなどの一般的なモニターと比較したものが以下。
一般的なモニターは全て光を放つため、目に負荷がかかります。一方、電子ペーパー製モニターであるPaperlike 253は、流体を収めたマイクロカプセル中で白色と黒色の粒子を電界によって移動させることで白黒の表示を行う電気泳動方式という、「紙にインクで描く」ことに相当する技術で表示を行っているため、目に負担を掛けることはありません。ただし、カラー表示は不可。
液晶モニターと同等の高速リフレッシュレートと低遅延を実現するというDasung独自のテクノロジーが搭載されており、実際にムービーを描画させている様子は1分49秒頃から確認可能。
25.3インチという大きさは複数のウィンドウを同時に開くことが可能で、論文や報告書の作成、金融取引、コーディングなどに適したサイズ。Dasungは、紙の本を読んでいるかのように目に優しいという全く異なるオフィス体験を実現できるとしています。
モニターは付属のアームで回転させて、縦置きにすることも可能。
背面はアルミニウム合金製。
Paperlike 253は発表されたばかりであるため、発売時期などの詳細は不明。価格は1万~2万人民元(15万9000~31万7000円)になると予定されています。
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