レビュー

たき火に転生して動物たちの物語に耳を傾ける無料ゲーム「takibi.」をプレイしてみた


人類学の研究により「物語はたき火によって生まれた」ことが分かっているように、古来からたき火のそばにはさまざまな物語が集まります。無料でブラウザから遊べるビジュアルノベルゲーム「takibi.」をプレイすると、温かいたき火となって自分のそばに集まった動物たちの言葉に耳を傾けつつ、ぬくもりあふれるタッチで描かれる不思議なドラマに触れることができます。

takibi. by hakushika
https://hakushika.itch.io/takibinogame

ブラウザで上記のページにアクセスすると、以下のように表示されるので、「Run game」を押してプレイを開始します。本作はUnityを使用してPCブラウザ向けに制作されたゲームで、PCのChrome・Firefox・Edgeのいずれでもプレイすることができましたが、AndroidスマートフォンのChromeブラウザや、iPhoneのSafariブラウザではプレイできませんでした。


ゲームが始まると、たき火となったプレイヤーの独白が流れます。なお、音声はありません。


たき火の周りに集まっている鳥の会話も始まりました。特にクリックなどの操作をしなくても会話は自動で進んでいきます。


プレイヤーの分身たるたき火は、会話をしている鳥たちを「なにか」と認識しています。プレイヤーは「なにか」の声に耳を傾けてもいいし……


聞かずに意識を手放してもいいとのこと。


ここで選択肢が表示されたので、今回は「いしきを手放す。」をクリックしてみます。


すると、たき火が消えて鳥たちも去ってしましました。「ゲームオーバー」といった表示が出るわけでもなく、オープニング画面に戻るわけでもないので、立ち消えてしまった火をいつまでも見続けているかのような独特なわびしさが残ります。


そこで、画面をリロードして再スタート。今度は「いしきを強く保つ。」を選択してみました。


すると、一回り火が強くなりました。


火勢が増したたき火のぬくもりが、鳥たちの眠りを誘ったようです。


左の渡り鳥が眠ったことで静寂が訪れ、やることがなくなってしまいましたが、右のペンギンが回想を始めました。


ペンギンは、「前提の記憶にたどり着いた人」を探して旅をしているようです。


程なくして火も消え、たき火の燃え残りだけが残されました。


「前提の記憶」が気になったので、今度はどちらも選択せず、鳥たちの会話に耳を傾け続けることにしました。


すると、渡り鳥が自分の「前提の記憶」の話を始めました。


一通り語り合うと、やはりたき火は消えましたが、再度ゲームを開始すると今度はキツネのような動物がたき火のそばに腰を下ろしていました。さまざまな動物たちが静かに言葉を交わしながら紡ぐ物語が気になった人は、是非直接プレイしてみて下さい。


「takibi.」は、ゲーム開発者の白鹿(@hakushika_)さんの作品です。インディーゲーム配布サイト・itch.ioで公開されている白鹿さんのページを見ると、ほかにもさまざまなゲームを遊ぶことができます

hakushika - itch.io
https://hakushika.itch.io/

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1l_ks

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