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Appleが6万円超のワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」を発表、「パーソナルなサウンド体験の究極の形」と自信


長らく「独自開発のヘッドホンを準備しているのでは」とウワサされてきたAppleが、2020年12月8日ついにワイヤレスヘッドホンの「AirPods Max」を発表しました。AirPods Maxは2020年12月15日発売で、価格は税別6万1800円です。

AirPods Max - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/airpods-max/

AirPods Max — Journey into Sound - YouTube


Apple announces $549 AirPods Max noise-canceling headphones, coming December 15th - The Verge
https://www.theverge.com/2020/12/8/21438042/apple-max-studio-noise-canceling-headphones-price-date

Appleが新しく発表したワイヤレスヘッドホンの「AirPods Max」は、原音に忠実なサウンドとAirPodsならではの魔法のようなユーザーエクスペリエンスの両方を実現したヘッドホンです。AppleはAirPods Maxについて、「パーソナルなサウンド体験の究極の形」と説明しています。


AirPods Maxのデザインや機能がどんなものになっているかは、以下のムービーを見れば一発でわかります。

Introducing AirPods Max — Apple - YouTube


これがAirPods Max。重量は384.8g。


カップ部分は酸化皮膜処理されたアルミニウム、ヘッドバンド部分はステンレススチールを使用しています。


アルミニウムカップとヘッドバンド部分はボールジョイントでつながっているため、カップがあらゆる角度に無理なく動くことが可能。


ステンレススチール製の伸縮アームはスムーズに伸びて、任意の位置で固定することが可能。美しい見た目と使いやすさを両立。


ヘッドバンド部分のキャノピーは通気性のあるニットメッシュ素材となっており、頭にかかる圧力を分散し、あらゆる頭の形になじんでフィットします。


ヘッドバンドのフレーム部分はステンレススチール製ですが、表面を柔らかな手触りの素材で覆っています。これにより、高い強度と装着時の快適さの両方を実現しているとのこと。


イヤークッションは専用のメッシュ生地に覆われており、Appleは「音を楽しみながら枕のような柔らかさを感じられます」と記しています。また、イヤークッションは音響を考えた形状記憶フォームを採用しているため、柔らかく頭部にフィットして密閉性を高めてくれるので、高品質のサウンドを実現するために一役買っています。そんなイヤーカバーパーツは本体と磁石でくっつくため、簡単に着脱可能です。


なお、イヤーカバーを内側から見るとこんな感じで、左右のどちらの耳用のカバーかわかるようにメッシュ生地の織り方を変えて「L(左)」「R(右)」と浮かび上がらせています。


AirPods Maxは左右のカップに、AirPods Proにも搭載されているH1チップをそれぞれ採用。6個の外向きマイクで周囲のノイズを検知し、2個の内向きマイクでユーザーが聴いている音を測定します。通話時にはビームフォーミングマイクロフォンがユーザーの声だけを拾うので、風の強い日などの外部音が大きくなる場所でもクリアな音声での通話が可能。また、Apple独自設計のダイナミックドライバが幅広い周波数レンジを生み出すため、あらゆるサウンドの細部を豊かに表現することができます。加えて、ドライバのデュアルネオジムリング磁石モーターに、高性能なフロア型スピーカーのモーターと同等レベルのものを採用しているので、すべての可聴域で全高調波歪みを最小に留めることが可能。そのため、フルボリュームでも一貫したクリアな音が楽しめます。


各チップに搭載された10個のオーディオコアを利用して外部のノイズを遮断したり、イヤークッションの吸着度と密閉度に合わせてオーディオを調節したり、映画を観ている時はまるでそのシーンに入りこんだような臨場感で音を響かせたりすることが可能なコンピュテーショナルオーディオを採用しています。


アクティブノイズキャンセリング機能で外部音を完全に遮断して音に没入することができるというだけでなく、本体についている物理ボタンを押すだけで瞬時に外部音取り込みモードに移行できるので、ワンボタンで瞬時に外部音を聞くことができます。


また、ダイナミックヘッドトラッキングを持った空間オーディオを採用しており、iPhoneやiPadと一緒に内蔵されたジャイロスコープと加速度センサーを使い、ユーザーの頭のわずかな動きを感知し、まるで映画館にいるかのようなユーザーを包みこむサウンドを実現。


AirPodsの場合、音量調節するにはSiriを起動するか、接続しているiPhoneの音量調節ボタンで直接ボリュームを変更しなければいけなかったのが不満点のひとつとしてあります。しかし、AirPods MaxではApple WatchでおなじみのDigital Crownが採用されており、クルクル回すだけで正確かつ簡単に音量調節が行えます。このDigital Crownを使って、曲のスキップ、電話の応答、Siriの起動などが可能。


本体カラーはスカイブルー


ピンク


グリーン


スペースグレイ


シルバーの5色展開です。


さらに、カップ部分を覆うようにして使う専用カバーの「Smart Case」もあります。このSmart Caseに収納するとAirPods Maxは超低電力状態に切り替わるので、バッテリーを長持ちさせることにつながるそうです。


AirPods Maxは連続20時間の利用が可能で、アクティブノイズキャンセリングと空間オーディオ機能をオンにした状態でも長時間の利用ができます。また、Lightningコネクタでたった5分間充電するだけで、1.5時間の音楽再生が可能なくらいバッテリーを充電することが可能。


海外メディアのThe Vergeは、AirPods Maxの発表でプレミアムヘッドホン市場に参入することになったAppleについて、「Bose、ソニー、Sennheiser、AKG、Bowers&Wilkinsなどの長年の経験と豊富な製品リストを持つブランドと直接競合することとなります。AirPods Maxはそれらのブランドの製品よりも高額ですが、Appleはワイヤレスイヤホン市場を支配してきたAirPodsとAirPods Proの勢いに乗っています。最大の疑問はAirPods Maxの音質が価格に見合うか否かです。はるかに安い価格で高音質なLDACをサポートするソニーのWH-1000XM4を購入することができます。iPhoneにはこのコーデックに相当するものがなく、Apple Musicは依然として損失の多いAACしか提供していません」と記しています。

なお、記事作成時点ではAirPods Maxの出荷には8~10週間かかるとのことです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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