PlayStation 5で美少女錬金術士が調合と冒険の日々を送るRPG「ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜」プレイレビュー
錬金術を題材にした人気RPGの「アトリエシリーズ」22作目となる「ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜」が、PlayStation 5・PlayStation 4・Nintendo Switch向けに2020年12月3日(木)にリリースされました。2019年9月にリリースされた前作「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」の3年後を描いた「ライザのアトリエ2」は、アクションもシステムも大きく進化したとのことで、PlayStation 5のダウンロード版を実際にプレイしてみました。
ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜
https://www.gamecity.ne.jp/atelier/ryza2/
◆あらすじ
「ライザのアトリエ2」は前作の3年後を描いた内容となっており、冒頭で前回の冒険の思い出が語られます。
クーケン島のラーゼンボーデン村で錬金術士として修行を積んでいたライザは、村の有力者であるモリッツから、不思議な宝玉についての調査を依頼されます。
より多くのてがかりを求めて、ライザは王都アスラ・アム・バートにやってきます。
島とは違う経済規模に圧倒されるライザ
王都には前作にも登場したタオやボオスが留学していました。前作では半ズボンの似合う少年だったタオは、背が伸びて大人びた見た目に。
そして、タオが家庭教師を務めているのが、王都に住む騎士の娘であるパトリツィア。
パトリツィアの口利きで、ライザは空き物件を融通してもらい、王都にアトリエを構えることができました。
今作のアトリエ内はどんな感じなのか、以下のムービーで見ることができます。
PlayStation 5「ライザのアトリエ2」の舞台となるアトリエ内部はこんな感じ - YouTube
なお、ゲーム中ではアトリエの内装をカスタマイズ可能。単にデザインが変化するだけではなく、模様替えしたアイテムに応じてささやかながら効果が発動するので、アトリエの見た目がゲームプレイにも大きく関わります。
そんなアトリエがいくら「空き物件だから安い」といっても、それは経済の発展がめざましい王都での相場の話。「少しの間は無料で貸してもらえる」という話ではあったものの、パトリツィアの父であるヴォルカーに家賃を確認すると、小さな島から出てきたばかりのライザにはとうてい払えない金額でした。しかし、ヴォルカーは、「錬金術で発破用の爆弾を作ること」を条件に家賃を無料にするプランを提案します。
ついに、ライザにこれまでの錬金術の成果を見せる時が来ました。
ライザは錬金術士で、さまざまな材料からいろいろなものを調合することができます。しかし、そもそもレシピを知らないと作ることはできません。そのためには、SPを消費してスキルツリーを開放して新しいレシピを知っていく必要があります。なお、SPはアイテムを調合したり遺跡探求(後述)を進めることでゲットできます。
覚えたレシピに沿って集めた材料を組み合わせることで、新しいアイテムを作り出すことができるというわけです。以下のムービーは、実際に武器を調合してみるところ。
「ライザのアトリエ2」で武器を調合してみた - YouTube
そして、ヴォルカーに頼まれた「発破用フラム」のレシピはこんな感じ。それぞれのマスにざっくりとカテゴリや属性が書かれており、その種類に適合する材料を投入していきます。ただし、投入する材料を持っていなければ、作ることができない場合もあります。例えば発破用フラムを作るためには材料に「爆弾」のカテゴリとなる材料が必要で、材料となる爆弾を用意する必要があります。
そこで、まずは一番基本的な爆弾である「爆粉うに」を調合します。材料や調合したアイテムには「品質」というステータスがあり、高い品質の材料を使えば、調合したアイテムの品質も高くなります。今回作った爆粉うにの品質はまずまずといったところ。
そして、この爆粉うにを使えば、発破用フラムを作れるようになるというわけ。ただ適当に材料を混ぜ合わせるだけではなく、材料の品質や特性を考えながら合成することで、できあがるアイテムはより強力だったり、高値で売れたりします。
できあがった発破用フラムの質は77。最大が100なので、質はなかなか悪くなさそうです。
さっそくヴォルカーさんに納品したところ、かなりの好評価。無事アトリエの家賃は無料となりました。
錬金術士として王都で生活していくためには、王都で困っている人の依頼をこなし、報酬をもらう必要があります。依頼は王都の学園区にあるカフェの掲示板で受領可能。
掲示板を見ると、無類のきのこ好きから「(きのこ)を8個」納品してほしいという依頼がありました。
きのこやうになど、合成に使ったり依頼で集めたりするアイテムは、フィールドで採集できます。
十分過ぎるほど大量のきのこを集め、納品すると……
見事ミッションコンプリート。報酬として110コールがもらえました。
依頼はほかにも、街で困っている人から声をかけられたり、イベントで発生したりするので、積極的にこなしていきます。
RPGではどこでどんなイベントが起こるのかを把握するのが難しいことがよくありますが、ライザのアトリエ2では、ワールドマップからエリアごとに移動する際に「?」マークやキャラクターの顔アイコンで、誰とのイベントが起こるのかが一目でわかるようになっています。
ライザは街でお助け錬金術士として働くだけではありません。モリッツに頼まれた謎の宝玉の調査を進めながら、研究熱心なタオと共に、王都の周辺に点在するという古代遺跡の調査に乗り出します。
ライザのアトリエ2では、前作と同様に時間や天候の概念が存在します。昼間は明るく……
夜は薄暗く、月明かりが辺りを照らします。
日没前になると辺りは夕焼けのオレンジ色に染まります。また、天気も常に晴れているわけではなく、雨が降ることも。
そして、もちろんフィールドにはモンスターがいっぱい。採集や研究を行うためには、戦いを乗り越えていかなければなりません。
ライザのアトリエ2の戦闘はどんな感じなのかは、以下のムービーを見るとよくわかります。
PlayStation 5「ライザのアトリエ2」の戦闘はこんな感じ - YouTube
ライザのアトリエ2の戦闘は、敵味方ともに一定の時間が流れたら行動を選択できる「アクティブタイムバトルシステム」を採用しています。
戦闘画面右下に表示されているのが、アクティブタイムを表わすメーター。左側が味方の、右側が敵のアクティブタイムを示しています。キャラクターの顔アイコンが中央の武器アイコンに近づいて重なったら行動可能になります。つまり、中央の武器アイコンに近いキャラほど早く行動できるというわけです。
通常攻撃を行うと、AP(アクションポイント)がたまります。
そして、たまったAPを消費することで、スキルが使えます。
さらにスキルを使うとCC(コアチャージ)がたまり、アイテムが使えるようになります。
作成した爆弾のフラムを使って、敵にとどめを刺すところが以下のムービー。アイテムを使うためには積極的にスキルを使い、CCを着実にためていく必要があります。戦闘中に体力を回復するためにもCCが必要なので、CCをどうためてどう使うのかを考えるのが戦闘でも特に重要なポイントとなります。
「ライザのアトリエ2」の戦闘でコアアイテムからフラムを使ってとどめを刺す - YouTube
なお、戦闘中に使うアイテムは、あらかじめ「コアアイテム」にセットしておく必要があります。今作では1人のCCに4つまでアイテムを登録することが可能。
また、戦闘中に仲間から「魔法ダメージを与えて!」「物理ダメージを与えて!」など、「アクションオーダー」が飛んでくることも。このアクションオーダーに答えると、仲間のキャラクターが強力な「オーダースキル」を使ってくれます。
実際にアクションオーダーを使って敵を倒すところが、以下のムービーでみることができます。
「ライザのアトリエ2」をPlayStation 5でプレイ、戦闘シーンでアクションオーダーを成功させるとこんな感じ - YouTube
「魔法ダメージを与えてよ!」というタオの指示に答え、ライザは魔法ダメージを与えるスキル「ブレイズラッシュ」を繰り出します。
すると、タオがオーダースキルの「剣技・炎兎」を発動。同時に、アクションオーダーボーナスでAPが2追加されました。
地面に突き立てた双剣から炎がほとばしり、敵に襲いかかります。
そんなこんなで敵を倒しながら遺跡を探索していくライザ一行。
タオの知識、そしてライザと不思議なアイテムによって、遺跡にまつわる伝承の謎がひもとかれていきます。遺跡には、古くから残る記憶が光となって存在しており……
光に触れることで集めた遺跡の記憶を、伝承と重ね合わせることで、遺跡の謎を解明していく必要があります。ライザのアトリエ2では、王都の周りに点在する遺跡の謎を解き明かすことが、ストーリーの根幹につながっています。
ライザが冒険のさなかで出会ったかわいらしい謎の小動物は「フィー」と名付けられ、ライザと共に行動します。どうやらフィーも、遺跡に大きく関わりがある模様。
そして、ライザをはじめとするキャラクターのモデルも前作から進化。特にライザは海を泳いだり崖をよじ登ったりすることもできるようになりました。以下のムービーで、アトリエや戦闘、フィールドでのライザのアクションを見ることができます。
「ライザのアトリエ2」でPlayStation 5の性能がいかんなく発揮されるライザのアクション - YouTube
20年以上の歴史があるアトリエシリーズにおいて「前作の主人公が次作の主人公の師匠として登場する」というパターンはありましたが、「ライザのアトリエ2」はシリーズで初めて「主人公が完全に続投する作品」です。そのため、ライザを中心としたキャラクターの一部は特に設定に説明がなく、前作をプレイしていないとわからない場面もあります。ただし、前作を知らなくても問題なく楽しめる作りとなっていて、「前作を知っているともっと楽しめる」といったところ。
戦闘システムや調合システムも新しくなり、スキルツリー中心でレシピを開発できるようになったり、キャラクターイベントの発生が把握しやすくなったり、アイテムが連続で使えるようになったりと、よりかゆいところに手が届くようになりました。「錬金術+RPG」と聞くと複雑そうですが、ゲーム初心者でもわかりやすいシステムとなっています。また、今回はPlayStation 5版ということで、パワーアップしたキャラクターモデルや戦闘のエフェクトも堪能できました。
ライザのアトリエはPlayStation 5版とPlayStation 4版、Nintendo Switch版がリリースされています。ただし、PlayStation 5版はパッケージ版が発売中止となっており、ダウンロード版のみとなっているので注意が必要。PlayStation 4版のパッケージ版を購入すれば、PlayStation 5版に無料でアップグレードできるとのことです。
Amazon.co.jpでは記事作成時点で、PlayStation 4版のパッケージ版が税込6959円で購入可能。
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Nintendo Switch版のパッケージ版は税込7409円で購入可能です。
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