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中国が輸出規制措置を強化する法律を制定、違反すると最大で事業価値の20倍の罰金


アメリカと中国がお互いに輸出規制をかけ合う中、中国で輸出規制措置をさらに強化する法律が制定されました。施行は2020年12月1日からで、違反すると最大で事業価値の20倍に上る罰金が科される可能性があるとのことです。

中华人民共和国出口管制法_中国人大网
http://www.npc.gov.cn/npc/c30834/202010/cf4e0455f6424a38b5aecf8001712c43.shtml


China passes new law restricting sensitive exports
https://apnews.com/article/technology-beijing-global-trade-china-national-security-396e42dbf147c9b55863fb90099303cb

中国 輸出規制強化の法律が成立 安全保障関連の製品など | 米中対立 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201018/k10012669081000.html

「中華人民共和国出口管制法」は、「国家の安全と利益を守り、不拡散及びその他の国際的な義務を遂行し、輸出管理を強化・標準化するために制定された」とのこと。管理の対象には軍事関連・原子力関連の物品のほか、技術関連データも含まれています。


この法律のもとで、中国の輸出管理当局は輸出対象の国・地域についてリスクレベルを設定し、対応する管理措置を講じることができるようになり、必要に応じて国務院・中央軍事委員会の承認を得て輸出禁止措置を執ることもできます。

輸出者が当該管理品目の輸出事業に必要な資格を取得しなかった場合は、警告の上で、違法行為の停止が命じられ、違法所得は没収されます。また、事業の売上高が50万元(約800万円)以上の場合は売上高の5倍~10倍の罰金、50万元未満の場合は50万元~500万元(約8000万円)の罰金が科されることになります。

管理リストに含まれる輸入者やエンドユーザーと取引を行った場合はさらに厳しく、事業額が50万元未満の場合は50万元~500万元、50万元以上の場合は事業価値の10倍~20倍の罰金が科せられます。この場合、罰金は1000万元(約1億6000万円)を超える可能性があります。

なお、「国または地域が中国の安全および利益を危険にさらすために輸出管理措置を乱用する場合、中国は実際の状況に基づいてその国または地域に対して相互措置を講じることができる」との条文もあり、アメリカとのさらなる「規制しあい」になることが考えられます。

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in メモ, Posted by logc_nt

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