テスラが中国からの輸入パーツへの関税撤廃を求めてアメリカ政府を提訴
アメリカと中国との貿易摩擦の影響で、中国から輸入しているパーツに対して関税がかけられることについて、電気自動車メーカー・テスラが「違法である」としてアメリカ政府と通商代表部のロバート・ライトサイザー長官を提訴しました。
Tesla Sues to Block Trump Tariffs on Imports From China - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-09-23/tesla-sues-to-block-trump-tariffs-on-trade-with-china
Tesla sues to overturn Trump administration tariffs on China
https://www.cnbc.com/2020/09/23/tesla-sues-to-overturn-trump-administration-tariffs-on-china-.html
テスラ、米政府を提訴 中国輸入品への関税めぐり 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3306105
テスラが問題視している関税は、2018年に発動した「リスト3」(対中関税第3弾)と、2019年に発動した「リスト4」(対中関税第4弾)。リスト3は中国からアメリカへの輸入品2000億ドル(約22兆3500億円)相当・5745品目に対するもので、発動時点の関税は10%でしたが、発動からおよそ半年後の2019年5月に25%に引き上げられました。リスト4は1200億ドル(約13兆2000億円)相当・3243品目に対するもので、発動時点では15%、のち7.5%に引き下げられています。
特定品目に関する関税免除は認められており、テスラは合成グラファイト、酸化ケイ素、ドアリングのテーラー溶接ブランクについて、2020年8月までの期限付きで関税を免除されていました。
しかし、テスラ・モデル3用の車載コンピューターとスクリーンに対する25%の関税免除申請に対しては、中国の国家安全保障プログラムにおいて戦略的に重要な技術を用いているとして、免除は却下されています。
テスラは、関税の影響はコスト増加と収益性への影響を招き、経済的な害をもらたすと主張。一方で、急成長の中にあってスケジュールが厳しく、要件を満たす製品を作れる他のメーカーを見つけることは難しいとも述べています。
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