Googleがセキュリティ通知をアプリ上で行うアップデートを発表
Googleアカウントで不正なログインが検出された場合、スマートフォンの通知やメールで行われていたセキュリティ通知をアプリ上で確認できるアップデートを行うことを、2020年10月7日にGoogleが発表しました。セキュリティ通知のほか、Googleアシスタントの履歴保存に関する新機能についても発表されています。
How we keep you safe online every day
https://blog.google/technology/safety-security/how-we-keep-you-safe-online-every-day/
Google is adding cross-app account security alerts on iOS - The Verge
https://www.theverge.com/2020/10/7/21505036/google-security-alert-cross-app-guest-mode-assistant-safety-center
Googleの発表によると、Googleアカウントでセキュリティ上の問題が検知された場合、ユーザーが使用しているアプリ内でアラートが表示されるようになります。例えば、Gmail使用中に不正なアクセスがあった場合、以下のようにアプリのアカウントアイコン部分に赤い「!」マークが表示されます。アイコンをタップすると……
「セキュリティに問題が発生した」という通知を確認可能。「Check activity」をタップすると……
以下のように、いつ、どんなデバイスが、どこからアクセスしてきたのかがわかります。そのアクセスがユーザー自身のものか、それとも不審なアカウントによるものであるかの判断は従来通りユーザーに委ねられています。GoogleはIT系ニュースサイトThe Vergeに対し、「まず2020年10月以降、数週間のうちにiOSで限定的に展開し、2021年初めにはより広く展開する予定です」と述べているとのことです。
また、Google アシスタントでもセキュリティ関連のアップデートが行われる予定で、Google アシスタントに操作履歴を保存したくない場合に履歴保存機能をオフにできる「ゲストモード」が導入されるとのこと。これまで、Google アシスタントの操作履歴はすべてGoogleアカウントに保存されていましたが、ゲストモード中の操作はアカウントに一切記録されません。ゲストモードのオン・オフは音声コマンドで可能になるそうです。
ゲストモード以外にも、音声でGoogleアシスタントの操作内容を削除する機能や、Google アシスタントにセキュリティやプライバシーに関する質問をすると即座に回答する機能の追加が予定されています。これらのアップデートは発表から数週間以内に行われるとのこと。
「オンラインの安全を守るためには、常に警戒と革新が必要です。これは、世界で最も先進的なセキュリティインフラストラクチャーを構築し、責任あるデータ処理やプライバシーツールと組み合わせてユーザーの情報を管理することから始まります。私たちは、賢明なデータ規制を世界中で提唱し続け、オンラインでの安全性を維持するためのプライバシーとセキュリティの進歩を実現していきます」とGoogleはコメントしています。
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