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Facebookが「iOSはメッセージアプリでもデフォルトアプリを変更できるようにすべき」と主張


2020年9月16日にリリースされたiPhone向けOSの最新バージョンである「iOS 14」では、メールやブラウザなどに使用するアプリをサードパーティ製アプリに変更することが可能になりました。この変化に乗じ、Facebookは「Appleはメッセージアプリのデフォルトアプリも変更できるようにすべき」と、メールやブラウザアプリ以外でもサードパーティ製アプリに広く門戸を開くべきと主張しています。

Facebook Opens New Fight With Apple Over Messaging — The Information
https://www.theinformation.com/articles/facebook-opens-new-fight-with-apple-over-messaging

Facebook argues Apple should let its apps like Messenger be default on iPhone - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2020/09/25/facebook-wants-to-be-ios-default-messenger/

iOSには広告識別子のIDFAが存在しています。これまでiOS上に表示される広告では、このIDFAを用いてユーザーのアクティビティを追跡し、個々のユーザーに適したターゲット広告を配信してきました。しかし、AppleはiOS 14のリリースに際し、ユーザーが許可しなければアプリがIDFAを収集したり共有したりできないようにプライバシーポリシーを改訂しました。この変更に対して、Facebookは「iOS 14のプライバシーポリシー改訂でターゲット広告が難しくなり広告収入が激減する」と声明を出し、Appleの変更に対して不満を述べていました。

Facebookが「iOS 14のプライバシーポリシー改訂でターゲット広告が難しくなり広告収入が激減する」と警告 - GIGAZINE


これに続き、Facebookが再びAppleを公に批判しています。Facebookが批判のターゲットとしているのはAppleがiOS向けに開発している独自のメッセージアプリである「メッセージ」や「iMessage」です。なお、Facebookは反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで反トラスト小委員会から調査を受けているのですが、同社のマーク・ザッカーバーグCEOが公聴会の中でAppleのメッセージアプリであるiMessageを批判したあとすぐに、FacebookによるiOSのメッセージアプリ批判が行われています。

iOSのメッセージアプリを批判したのは、Facebookのメッセージアプリ「Messenger」に携わるStan Chudnovsky氏。同氏はMessenger部門のヴァイスプレジデントを務めるFacebookの幹部です。Chudnovsky氏は「メッセージアプリを開発する開発者にとって、iOSは平等な競争の場ではない」と語り、AppleがGoogleのAndroidのように、メッセージアプリにおいてサードパーティ製アプリにより広く門戸を開くべきと主張しています。

それに対して、Androidではユーザーがサードパーティ製のメッセージアプリをデフォルト設定することが可能です。また、Android版のMessengerアプリではSMSもサポートしています。しかし、海外メディアのThe Informationは「Apple純正のメッセージアプリやiMessageアプリは、iPhoneやiPadの機能セットの重要な部分を担っているため、少なくとも強制されない限りAppleがiOSにおけるメッセージング機能をオープンにする可能性は低いです」と記しました。なお、Chudnovsky氏はThe Informationに対して、「Facebookは長年にわたってAppleにデフォルトのメッセージアプリを変更できるようにすることを検討するよう求めてきました」と語っています。


なお、Apple関連メディアの9to5Macは「Appleがサードパーティ製のアプリをiOSのデフォルトのメッセージアプリに設定できるようにする可能性は低い」としながら、「Facebookが目的を達成できなかったとしても、世界中の規制当局がAppleに注目し、圧力をかけることとなればそれで構わないのでは」と、Facebook側の思惑を推察しています。

また、2020年9月24日にはApp Storeのガイドライン変更を求め、Epic GamesやSpotifyといったアプリ開発者が協力してCoalition for App Fairnessという組織を立ち上げています。記事作成時点でFacebookはこの組織に属していませんが、同組織で広報担当を務めるサラ・マクスウェル氏は、声明の中で「ユーザーは音楽・メール・チャットなど、自分に最も適したアプリを必要に応じて自由に選択できるようになるべきです」と述べ、あらゆるサービスのデフォルトアプリを自由に変更できるようにすべきと述べました。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

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