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Instagramに追加されたフォントが「世界で最も嫌われているフォント」にそっくりだと話題に


Instagramが2020年8月に、ストーリー機能で使えるフォントを追加しました。その追加されたフォントの1つが「世界で最も嫌われているフォント」に酷似していると指摘され、話題になっています。

Instagram Stories' new font looks an awful lot like Comic Sans
https://mashable.com/article/instagram-stories-comic-sans-font/


「Comic Sans」は、マイクロソフトのフォントデザイナーだったヴィンセント・コナール氏がデザインしたフォントで、アメリカンコミックの名作である「ウォッチメン」や「バットマン:ダークナイト・リターンズ」の手書き文字をレタリングしたものがベースとなっています。本来はコミック向けに使うことが想定されたフォントでしたが、Windows 95の標準フォントに採用されてから、「カジュアルすぎるデザインがダサすぎる」という理由で多くの人から大不評を買いました。

不評のため使用禁止運動まで起こったフォント「Comic Sans」を作ったデザイナー - GIGAZINE


CERNの研究チームが2012年に「ヒッグス粒子を発見した」という非常に重要な発見を発表した際、発表を解説するスライドにComic Sansを採用したことに対してインターネット上では「なんてひどいスライドだ!」「コミックの吹き出し以外にComic Sansを使うというのは、ヤードポンド法に従って物理学を研究するようなもの」など、辛らつなコメントが飛び交いました。


Instagramのストーリーで使えるようになったフォントは、2020年4月30日に追加が予告されていたもの。


実際にInstagramのストーリー機能で、Comic Sansにそっくりなフォントを使って「GIGAZINE」と入力したところが以下の画像。


そして、本物のComic Sansで「GIGAZINE」と入力したものが以下。よく見比べると違うフォントであることがはっきりわかりますが、手書き調でややポップなゴシック体という点は共通しており、一目見た時の印象には近いものがあります。


Comic Sansによく似たフォントがInstagramに追加されたと聞いて、強い拒否反応を示す人もTwitter上に登場しています。

「InstagramにComic Sansが追加されて血が煮えたぎりそうなほどキレてる」


「Comic Sansがフォントに追加されたことで、InstagramはFacebook並の毒物となってしまった」


「Comic SansがInstagramに登場してしまった。アンインストールしよう」


「InstagramのストーリーでComic Sansが使えるようになったと気づいた時の俺」


なお、Comic Sansはディスレクシア(失読症)を抱える人でも読みやすいようにデザインされたフォントであるという主張もあります。そのため、海外ニュースサイトのMashableは「Instagramがアクセシビリティを考慮した結果、Comic Sansに似たフォントを採用した可能性も否定できない」としています。

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in ネットサービス,   デザイン, Posted by log1i_yk

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