Appleマーケティング部門トップのフィル・シラー氏がApple Fellowに昇進
現地時間2020年8月4日、Appleがワールドワイドマーケティング部門のシニアバイスプレジデントを長年にわたって務め、基調講演などで何度も登壇して発表を行ってきたフィル・シラー氏が同職を退任し、「Apple Fellow」に就任したと発表しました。
Appleの役員について - Philip W. Schiller - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/leadership/philip-w-schiller/
Phil Schiller advances to Apple Fellow - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2020/08/phil-schiller-advances-to-apple-fellow/
Greg Joswiak replaces Phil Schiller as head of Apple marketing - The Verge
https://www.theverge.com/2020/8/4/21354367/apple-phil-schiller-fellow-greg-joswiak-head-marketing-store-events
長年にわたってAppleのマーケティング部門の責任者を務めてきたシラー氏は、WWDCなどの基調講演で何度も発表を行ってきた人物。iPhone 8やiPhone X、iPhone 11 ProなどのAppleの主力製品の発表においても、登壇して説明を行ってきました。
そんなシラー氏は、ワールドワイドマーケティング部門から退き、「Apple Fellow」として今後活動します。Apple Fellowは、技術やリーダーシップなどの分野におけるエキスパートにAppleが与えている称号です。シラー氏は今後、Apple Fellowとしてこれまでに務めてきたApp Storeの担当や、イベントの指揮を続ける予定。
シラー氏は直近では、App Storeのアプリ内課金などの問題について担当しており、公式回答を行ってきました。
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ティム・クックCEOは、「フィルはAppleを今のような企業にする手助けをしてくれました。彼の貢献は幅広く、広大で、根深いものです。新たな役割においても、彼はAppleで数十年間続けてきた思想的なパートナーシップと指導を提供し続けてくれるでしょう」とコメント。シラー氏は、「スティーブ(ジョブズ)やティム、その他多くの素晴らしい友人たちとともに、私が愛する製品に携われたことは、私にとって夢のようなことでした」と語りました。
シラー氏の後任となる、新たなワールドワイドマーケティング部門シニアバイスプレジデントには、製品マーケティング部門のリーダーを20年以上にわたって務め、初代iPodやiPhoneなどの多くのApple製品の製品管理とマーケティングを監督してきたグレッグ・ジョズウィアック氏が就任します。
ジョズウィアック氏について、クックCEOは「ジョズは製品マーケティング部門において長年リーダーシップを発揮してきた人物で、新しい役割に完全に適しており、同部門が重要でエキサイティングな職務に携わっている時期でも、シームレスな移行を確実にしてくれます。彼のコラボレーションやアイデア、エネルギーによって、経営陣全体が恩恵を受けられることに興奮しています」とコメントしています。
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