レビュー

無料でランニングルートを自動生成し緑に囲まれた走りやすいコースを開拓できる「Trail Router」


趣味や健康のために習慣的にランニングすると、ランニングコースが固定されてマンネリ化しがちです。しかし、思い切って新しいランニングコースを開拓しようとしても、そのコースが混雑しがちで走りづらかったり、緑がなく殺風景だったりするとがっかりしてしまいます。無料でブラウザやスマートフォンアプリから使用可能な「Trail Router」は、スタート地点を指定するだけで自動的にランニングコースを生成してくれて、緑に囲まれた道や起伏が少なく走りやすい道を選ぶように設定することも可能とのことなので、実際に使って試してみました。

Trail Router
https://trailrouter.com/

Trail Router - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.trailrouter

Trail Router on the App Store
https://apps.apple.com/app/id1500479574

Trail RouterはAndroid版やiOS版などがありますが、今回はブラウザ版を使用していきます。Trail Routerのサイトにアクセスすると以下のような画面が表示されるので、「GOT IT」をクリックします。


位置情報の使用許可を求められるので、「許可」をクリックすると……


自動的に現在地が表示されます。赤枠で囲った右下のボタンをクリックしても、同様に現在地を表示する事ができます。


位置情報を送信したくない場合は、右下の「+」と「-」で地図を拡大・縮小したり、地図をドラッグして移動させたりして、ランニングコースにしたい場所を手動で表示させることも可能です。また、拡大・縮小はマウスホイールでも行えます。


コースを設定させる方法は、大きく分けて2種類です。1つ目の「Round trip」は、スタート地点をクリックしてから……


距離を指定することで、その地点から出発してから規定の距離を走りつつスタート地点に戻るコースを生成します。


走る距離は5~50kmを選択できるほか、「Custom」をクリックすることで……


任意の距離を設定できます。かなり極端ですが、長さ100キロメートルのコースも生成することができました。


地名検索はできませんが、赤枠の部分に住所などを入力すると候補となる地点がいくつか表示されるので、適切な地点を選んでしてスタート地点に指定することも可能です。


赤枠の部分をクリックすると、同じ設定で生成された別ルートを見ることができます。


左上にあるごみ箱のボタンをクリックすると、ルートが消去されます。


間違えて消去してしまった場合は、右下の「Undo」ボタンをクリックすればOKです。「Undo」ボタンは操作を取り消すことができるので、指定する地点を間違えた場合などにも使用できます。


2つ目のコース設定方法である「Point to Point」では、まず出発点を指定してから……


到達点を指定すると、その2点をスタートとゴールにするコースを生成してくれます。


デフォルトは最短距離を走る「Direct Route」ですが、走行距離を指定することで、回り道をして距離をかせぐことができます。


2点指定した状態でさらに3点目を指定すると、2点目を経由して3点目をゴールにするルートを設定することもできます。あまり細かく経由地点を指定すると、自動生成の意味が薄れてしまいますが、ランニング中に任意の場所に寄りたい時などには重宝します。


また、コースをドラッグ&ドロップすることで……


コースを編集することも可能です。


歯車のボタンをクリックして設定メニューを開くと、さまざまな設定を変更しながらルートを調整することができます。


「Prefer green areas」のスライダーを右に動かして100%にしてみると、こんな感じに極力緑地の中を走るルートになりました。


「Hills preference」のスライダーを左端まで動かしてみると、平坦な道路を往復するルートに。


逆に右端まで動かすと、起伏のあるルートを選択するようになります。


「Avoid repetition」「Avoid potentially unsafe roads」「Avoid unlit streets」のチェックボックスにチェックを入れると、それぞれ「同じ道の往復」「歩道がない道など、潜在的に危険な道」「明かりがない道路」を避けるようにルートが設定されるようになります。


特に、「Avoid unlit streets」にチェックを入れると、明かりがある道が黄色く表示されるので、夕方以降にランニングすることがある人には便利です。


「Map layers」でマップを選ぶと、表示するマップを切り替えることができます。これは、黒っぽいマップで最低限の情報を表示する「Dark map」です。


他にも、同様に白っぽいマップの「Light map」や……


衛星写真を使用した「Satellite」


フリーのマッププロジェクトである「OpenTopoMap


同じくフリーのマッププロジェクトで、地名のほとんどを日本語で表示できる「OpenStreetMap」などがあります。


ほかにも、中山道などの著名なコースを表示する「Show major hiking routes」


交通量を示す「Show Strava heatmap


Fastest Known Timeに投稿されたタイムアタック記録があることを示す「Show Fastest Known time routes」を表示する事も可能です。


矢印のようなボタンをクリックすると、作成したルートをGoogleやAppleのアカウントで保存したり、GPX形式やKML形式で出力したり、URLで共有したりすることができます。

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in レビュー,   ネットサービス,   ウェブアプリ, Posted by log1l_ks

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