「花火の前は手指消毒液を使わないように」と専門家が警告
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受けて日常的に手指消毒液を使っている人も多いはずですが、これからの季節、「手指消毒液」と「花火」の組みあわせが非常に危険であると専門家が警鐘を鳴らしています。
Health expert: Handling fireworks after using hand sanitizer could lead to injury
https://www.kshb.com/news/coronavirus/health-expert-handling-fireworks-after-using-hand-sanitizer-could-lead-to-injury
Fireworks and hand sanitizer could make for dangerous combination on July 4th - CNN
https://edition.cnn.com/2020/07/02/us/fireworks-hand-sanitizer-danger-scn-trnd/index.html
Hand sanitizer and fireworks don't mix, experts warn | Live Science
https://www.livescience.com/hand-sanitizer-fireworks.html
アメリカでは7月4日の独立記念日に花火を打ち上げる習慣がありますが、2019年7月4日ごろには全米で約7000人が花火に関連し負傷したと報告されています。米国消費者製品安全委員会(CPSC)のDana Baiocco氏は、花火はオモチャではないにも関わらず丁重に扱われないために、使用者が手や指を負傷する事態になっていると指摘。花火に関連する負傷の57%がやけどであるとのことです。
また、COVID-19対策で使われる消毒液は60~70%が可燃性のアルコールであり、アメリカ安全性評議会の広報であるMaureen Vogel氏は「アルコールと火を一緒にするべきではありません」「これは災いを呼ぶ組みあわせです」と警告しています。
CPSCによると、線香花火ですら1000度で燃焼するため、周囲のものに簡単に点火するとのこと。手や指をアルコール消毒した後に花火を扱うとやけどのリスクを高めるため、花火を扱う場合は手指消毒液を使うのではなく石けんで手洗いを行うことをVogel氏は推奨しました。また、花火を行う時は周囲から手指消毒液を取り除くことも注意点として付け加えられています。
そのほかCPSCは、花火で遊ぶ場合は「幼い子どもが線香花火を含む花火を触らないようにする」「点火の際に花火を体の上に絶対に置かないこと」「花火を投げないこと」など、安全に花火を使うためのガイドラインを公開しています。
Fireworks | CPSC.gov
https://www.cpsc.gov/Safety-Education/Safety-Education-Centers/Fireworks
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