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警察が8歳の子どもを通貨偽造の疑いで家宅捜索、いったい何があったのか?


8歳の少年が、スイス北部の村のスーパーマーケットで偽の50ユーロ紙幣を使用した疑いで家宅捜索を受けたと報じられました。少年の取調べ記録は2032年まで警察の記録に残ることになります。

Swiss boy, 8, gets criminal record for attempting to pay with toy banknote - The Local
https://www.thelocal.ch/20200610/overzealous-boy-8-gets-criminal-record-for-attempting-to-pay-with-fake-currency


Swiss police investigate boy, 8, over toy banknotes | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2020/jun/11/swiss-police-investigate-boy-8-over-toy-banknotes


事件が起こったのは、スイス北部・バーゼルランドシャフト準州にある人口およそ1500人のディーグテン村。2020年4月末頃、10歳の兄と一緒に村のスーパーマーケットを訪れた8歳の少年が、持ち込んだ紙幣が使えるかどうかを店員に確認したところ。レジ係は明らかに持ち込まれた紙幣が明らかに本物ではないことに気づき、紙幣の使用を拒否。その後、従業員用マニュアルに従って、店員は「少年が偽札を使おうとした」と警察に通報しました。


監視カメラの映像を確認したバーゼルランドシャフト準州警察は少年宅を家宅捜索し、「取り調べにより、偽物の紙幣を使用したのは8歳の少年のみであることが証明された」と発表しました。バーゼルランドシャフト準州警察の広報担当者は「偽造ユーロ紙幣の束を持った子どもたちが商品を購入しようとしたという通報がありました。そのため、偽造紙幣が流通している疑いがあり、実際に少年たちが法律で罰せられるのかを決めるため、捜査を行いました」と説明しました。

さらなる捜査の結果、少年がスーパーマーケットで支払いに使った紙幣は、「ジョス紙幣」であることがわかりました。「ジョス紙幣」は、中国圏で葬儀の際に「個人があの世にお金を持って行けるように」という願いを込めて、冥銭として一緒に火葬したり埋葬したりする模擬紙幣です。問題となったジョス紙幣は普通の紙に印刷されたものですが、見た目は50ユーロ紙幣に似ていたとのこと。バーゼルランドシャフト準州警察は「少年たちはどこかでこのジョス紙幣を拾い、スーパーマーケットで使おうとしました」と報告しています。


スイスでは10歳未満の子どもは刑罰の対象にはならず、通貨偽造の疑いも晴れたため、少年たちは罪に問われないとのこと。ただし、少年と兄のマグショットは、兄弟の名前と共に2032年5月まで警察のデータベースに残るそうです。

なお、警察は家宅捜索の際、少年の自宅からおもちゃの50ユーロ紙幣3枚・30ユーロ紙幣2枚・10ユーロ紙幣5枚・5ユーロ紙幣3枚を押収したことが報じられています。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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