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Amazonがフードデリバリーサービス「Amazon Food」を展開、レストランの料理を自宅までお届け


Amazonがインドのオンラインフードデリバリー市場に参入したと報じられています。すでにフードデリバリーサービス「Amazon Food」がインド南部の市で展開されており、ユーザーからの注文に応じて地元のレストランやクラウドキッチンから料理を自宅まで運んでくれるサービスを提供しているとのことです。

Amazon launches food delivery service in India | TechCrunch
https://techcrunch.com/2020/05/21/amazon-launches-food-delivery-service-in-india/


Amazon launches food delivery service 'Amazon Food' in India
https://www.bgr.in/news/amazon-launches-food-delivery-service-amazon-food-in-india-893413/


ビジネスコンサルティング企業のMarket Research Futureによれば、インドのフードデリバリー市場は年16%以上の成長率を見せており、2023年までに市場規模が170億2000万ドル(約1兆8000億円)に達すると見込まれています。

急成長するインドのフードデリバリー市場をけん引するのが、ZomatoとSwiggyという2つのフードデリバリー企業。Zomatoは2010年に設立されたスタートアップで、Uber Eatsのインド事業を1億8000万ドル(約190億円)で買収しています。また、2014年に創業したSwiggyは50都市以上で5万店以上の飲食店と提携を結んでおり、2018年に10億ドル(約1060億円)もの資金調達にも成功しています。


しかし、ZomatoとSwiggyのビジネスそのものはまだ収益が上がっておらず、新規顧客の獲得と既存顧客の維持のため、毎月1500万ドル(約16億円)以上の損失を出しているとのこと。また、2020年のCOVID-19のパンデミックによって両者とも大きな打撃を受けました。Swiggyは「深刻な影響を受けた」ことで従業員1100人の解雇を余儀なくされたと報じられています

そんなインドのフードデリバリー市場にAmazonが参入を計画していることは、すでに2020年3月に報じられていました。Amazonは、もともとは2019年に参入を計画していましたが、計画は2020年3月スタートに延期し、COVID-19の外出禁止令に伴ってさらに延期していました。また、Amazonはすでにインドの事業に65億ドル(約7000億円)もの資金を投入しており、COVID-19で混乱しているタイミングでZomatoやSwiggyを相手取って大きくサービスを展開する狙いとみられています。


Amazonの広報担当者は「Amazon Foodは、ベンガロール市の一部地域で提供されています。お客様は、地元のレストランや高度な衛生認定をクリアしたクラウドキッチンに料理を注文することが可能です。私たちは最高の安全基準を順守し、お客様が快適な体験をしながら安全を維持できるようにします」と語っています。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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