メモ

「宇宙太陽光発電」や放射線の種子への影響調査などの任務を受けて軌道試験機X-37B打ち上げ


アメリカ空軍が所有し、アメリカ宇宙軍が軌道上運用を担当する軌道試験機X-37Bが、6度目のミッションのためフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。X-37Bの飛行日数は累計で約7年に及んでいますが、どういったミッションを行っているのかの詳細は伏せられてきました。今回は空軍が、ミッションの細かい部分も明らかにしています。

See the X-37B Autonomous Spaceplane Launch Live - YouTube


“宇宙空間で太陽光発電” 実験用無人機打ち上げ 米軍 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200518/k10012434461000.html

Next X-37B Orbital Test Vehicle Scheduled to Launch > United States Space Force > News
https://www.spaceforce.mil/News/Article/2177702/next-x-37b-orbital-test-vehicle-scheduled-to-launch


X-37Bはアメリカ空軍が2機所有する、無人の軌道試験機です。2010年4月から12月にかけて225日の飛行を行った最初のミッションののち、1年以上にわたり宇宙に滞在してのミッションを4回こなしてきました。機体ではさまざまな科学実験が行われていることはわかっていましたが、詳細については明かされてきませんでした。


バーバラ・バレット空軍長官は、6回目のミッションについて、機体後部に実験用ペイロードを追加するためのサービスモジュールを初めて使用して実験を行うものになることを明らかにしました。サービスモジュールを使用することで、宇宙船の能力は拡張され、これまでのミッションよりも多くのことを行えるようになります。

今回のミッションでは、空軍士官学校開発の小型衛星FalcomSat-8内にある5つの実験用ペイロードを用いた実験のほか、宇宙放射線やその他の宇宙空間からの影響が植物の種子や物質サンプルにどういった影響を及ぼすのかを調べるNASAの実験が2つ、海軍研究所による、太陽光エネルギーをマイクロ波に変換して地上に送信する「宇宙太陽光発電」に関する実験も行われることが明かされています。

なお、2020年内に、ほかに7つのミッションの打ち上げが予定されているとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
謎に包まれた無人宇宙船「X37-B」が極秘任務を終えて780日ぶりに地上へ帰還 - GIGAZINE

極秘任務を遂行する無人宇宙船「X-37B」が自己最長となる718日間を超えて地球周回飛行中 - GIGAZINE

極秘の任務を終えた米軍のシャトル型無人宇宙機「X37-B」が718日ぶりに地上に帰還 - GIGAZINE

2005年以降行方不明だったNASAの人工衛星「IMAGE」をなんとアマチュア天文学者が発見、しかも衛星はまだ生きていた - GIGAZINE

アメリカ宇宙軍初の攻撃兵器は敵対勢力に対する衛星ジャミングシステム - GIGAZINE

「アメリカ宇宙軍」の第一歩として宇宙司令部が正式に発足、目的は「宇宙での優位性保持」 - GIGAZINE

アメリカ宇宙軍が発表した「新しい軍服」のデザインにネットから総ツッコミ - GIGAZINE

in メモ,   動画, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.