Uberが運転手&配達員にマスク着用を義務づけ、利用客にも協力を呼びかけ
配車・宅配サービスで知られるUberが、すべてのドライバー(運転手&配達員)に対して、マスクのように顔を覆うものの着用を義務づけることを明らかにしました。単に規則として義務づけただけではなく、自撮り写真を利用して着用の有無を自動的に確認し、利用客に向けてアプリ内メッセージで当該ドライバーが安全対策を行っているかどうかが通知され、配車サービスで運転手がマスクを着用していなかった場合は乗客はペナルティなしで利用をキャンセルできるとのこと。一方で、運転手を守るために、乗客がマスクを着用していなかった場合の乗車拒否もOKとなっていて、お互いの協力を呼びかけるものとなっています。
Your Second First Trip | Uber Newsroom
https://www.uber.com/newsroom/your-second-first-trip/
Uberによると、2020年5月18日(月)から、アメリカ、カナダ、インド、およびヨーロッパ・中南米の大部分で、マスクなど口元を覆うものを着用していないドライバーは、Uberのオンラインサービスが利用できなくなるとのこと。
マスク着用はドライバーの自撮り写真をオンラインで確認する仕組みとなっています。この確認は、写真からマスクを検出してちゃんと着用しているかを調べるものであって、Uberがドライバー確認のために導入している顔認証利用のリアルタイムIDチェックシステムとは別物で、データベースにある顔写真との照合や生体情報の取得は行っていないとのこと。ちゃんとドライバーが安全対策を行っていることは、アプリを用いて乗客に通知が届くようになっています。
ただ、配車サービスでは乗客からドライバーへの新型コロナウイルス感染のおそれもあるため、配車の利用最大人数が3名に引き下げられ、乗客が着席できるのは後部座席のみ。さらに、換気のために窓は開けた状態での利用に同意する必要があります。また、乗車前に手洗いや消毒を行い、マスクを着用して乗車するよう、協力を求めています。ドライバーがもしマスクを着用していなかった場合、乗客はペナルティなしで利用をキャンセルできるとのことですが、一方で、乗客がマスクを着用していなかった場合には、ドライバーも乗車拒否をしてよいということが示されています。
このポリシーは2020年6月末までは継続され、その後は状況に応じて弾力的に運用される予定となっています。
なお、「ドライバー」にはちゃんと配達パートナーも含まれていることが以下の「マスクのつけ方」ムービーでわかります。
Health and Safety Tips: How to Wear a Face Cover or Mask | Uber - YouTube
このムービーは、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の情報をもとに作られたもの。
まずは石鹸での手洗いやアルコール消毒をしっかりと行います。
続いて、ひもを持って、鼻からあごまでを覆うようにマスクを着用。
マスク着用中は、顔には触れないようにすることが大事。
仕事を終えて帰宅したら、替えのマスクがある人はただちに使用済みマスクを捨てます。
もし替えがない人は、きれいで通気性のよい入れ物にマスクを保管しておきます。
布マスクのように洗えるものであれば、使用するたびに洗います。
帰宅後の手洗いも忘れずに。
ドライバーだけではなく、乗客もマスク着用姿で描かれています。
ちなみに、対象地域には日本が含まれていませんが、Uber Japanは2020年4月23日(木)時点で、配達パートナーとドライバーに対して合計90万枚のマスク提供を開始したことを明らかにしています。
配達パートナーとドライバーにマスクの配布を開始の最新ニュース | Uber ニュースルーム
https://www.uber.com/ja-JP/newsroom/safety-update-masks/
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