生き物

「犬の名誉市長」がアメリカで誕生、就任早々スキャンダルも

by Clear Creek County

イギリスの首相官邸や外務・連邦省(FCO)の庁舎では、人間ではなく猫が正式な職員として「ネズミ捕獲長」の役職を与えられ日夜勤務に励んでいますが、アメリカ・コロラド州クリアクリーク郡にあるジョージタウンでは「犬の名誉市長」が誕生し、住民からの敬愛を一身に浴びていると報じられています。

Big dog becomes mayor of small Colorado town
https://nypost.com/2020/02/19/big-dog-becomes-mayor-of-small-colorado-town/

Parker the Snow Dog abuses mayoral privileges at Loveland Ski Area
https://theknow.denverpost.com/2020/03/08/parker-snow-dog-loveland-mayor/235014/

2020年2月18日に執り行われたジョージタウンの市長就任式で、栄えある名誉市長に任命されたのが、4歳のバーニーズ・マウンテン・ドッグのパーカーです。ジョージタウンの警察判事で、市長も兼任していたリネット・ケルシー氏がパーカーに代わり市長の宣誓を読み上げると、ジョージタウンコミュニティセンターは住民や行政関係者の拍手と歓声に包まれました。

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パーカーはかねてから、ジョージタウン近郊にあるラブランドスキー場の公式マスコットとして活躍しており、その人気は公式サイトパーカーをイメージしたビールまで作られるほど。

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コロラド州の障害者支援団体のセラピードッグや、クリアクリーク郡にある動物保護施設のチャリティー活動家として、福祉活動にも心血をそそいできたパーカーの名誉市長就任を、ジョージタウンの行政委員会は満場一致で可決しました。なお公式サイトによると、パーカーの施政方針は「人々に愛と抱擁とクッキーを届けることにコミットする」だそうです。


また、パーカーの市長就任を記念して「パーカー印のパーカー」も製作されています。価格は37.99ドル(約4200円)で、4月10日から順次発送される予定とのことですが、日本への輸出には対応していない模様です。


好調な政界デビューを果たしたパーカーですが、地元メディアからは厳しい視線も注がれています。コロラド州デンバーの地元紙The Denver Postは3月8日に、「パーカーがジョージタウンの市長に就いてから1カ月もたたないうちに、ラブランドスキー場を不当に占有したという職権乱用の瞬間が映像に収められました」と報道。

The Denver Postが取り上げたTwitterへの投稿には、スキー場が開く前のゲレンデで新雪を踏みしめるパーカーの姿が捉えられています。


スキャンダルをすっぱ抜いたThe Denver Postは、「これはパーカーの政治的キャリアとって大きな痛手となるのでしょうか?あるいは、彼はこの問題を乗り越えてコロラド州の知事選に進出することができるでしょうか?我々は、後者であることを願っています。なぜなら、パーカーはとてもいい子だからです」と報じました。

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in 生き物,   動画, Posted by log1l_ks

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