生き物

「脱走犬が自分で警察署に出頭」するも自力で家に帰る珍事が発生、かわいくて賢いとSNS上で人気に

by Support Our Permian Basin Police Officers

道に迷ってしまった時に交番に行くと道案内をしてもらえますが、アメリカでは「飼い主の元から逃げてしまった犬が自分で警察署に出頭」する事例が発生したと報じられています。

Chico the viral dog escapes owner to run to Odessa Police Department | newswest9.com
https://www.newswest9.com/article/news/local/viral-dog-escapes-owner-runs-to-police-department/513-563242a0-7f8d-47dc-91f5-cea1922ef180

Lost dog Chico walks into police station to report himself 'missing', plays with cops and then returns home | MEAWW
https://meaww.com/lost-dog-chico-police-station-reports-missing-returns-home


Dog Strolls Into Police Station To Report Himself Missing - The Dodo
https://www.thedodo.com/close-to-home/dog-strolls-into-police-station-to-report-himself-missing

テキサス州にあるオデッサ警察署に自ら出頭して人気者になったのは、同署の近所で飼われている1歳のシベリアン・ハスキーとジャーマンシェパードのミックス犬チコです。2020年2月12日の夜明け前に家を抜け出したチコは、午前3時半ごろにオデッサ警察署の窓口を訪れました。

犬が1匹で署内に入ってくるという光景に目を疑ったオデッサ警察署のラスティ・マーティン巡査部長ですが、チコ自身は落ち着いた様子だったとのこと。マーティン巡査部長はその時のことを「まるで近所を散歩して親切な警察官に顔見せしに来たかのような気軽さで、自分が迷い犬になっていることなど気にもかけてない様子でした」と振り返っています。


チコは首輪をしていたので野良犬でないことはすぐに分かるものの、首輪からタグが外れていたので身元は分かりませんでした。そこで、マーティン巡査部長は動物管理局に連絡して、体に埋め込まれたマイクロチップを確認してもらうことにしました。

動物管理局のスタッフを待っている間、たまたま署内にあったテニスボールで遊んでもらっていたチコですが、スタッフの到着を待たずにふらっといなくなってしまったとのこと。警察官らは懸命にチコを探しましたが見つからなかったため、窓口に来た時に撮影したチコの写真をFacebookにアップロードすることにしました。

オデッサ警察署は翌日Facebookに「昨夜警察署を訪れたこの幸せそうなワンちゃんは、気ままに立ち去るまでの間みんなからたっぷりとかわいがられました。この子が名犬ラッシーのような旅をしているわけではないとすれば、ひょっとするとK-9(警察犬)チームに応募しにきたのかもしれません。でも、犬は自分でどこかへ行ってしまったので、私たちは疲れ果てるまで懸命な捜索を実施しましたが、発見には至りませんでした」と投稿してチコの写真を掲載しました。


ちょこんとカウンターに前足を置いて、窓口に顔を出しているチコの姿は、たちまちSNS上で話題になりました。オデッサ警察署の投稿には、「なんてかわいらしいんだろう!きっと警察官のみなさんにかわいがられたに違いありませんね。こんなハンサムな応募者なら、こっちで雇いたいくらいです」とのコメントや、「きっと仕事の応募にきたに違いないと思います!見てください、このシャープな顔立ち!」といったコメントなど、記事作成時点で237件のコメントと、3000件を超す「いいね!」が寄せられています。

一方、何も知らないチコの飼い主エドワード・アルバラードさんがチコの脱走を知ったのは、翌日になってからのこと。チコがSNSで人気になっていることに気づいたアルバラードさんの(おい)が、「これチコじゃない?」とのメッセージを送ってきてはじめてチコの脱走が判明しました。しかし、アルバラードさんがチコの様子を確かめた時には既に、チコは自力で自宅に戻っていたとのことです。

アルバラードさんは地元のテレビ局Newswest 9の取材に対し「チコはある意味クールなやつですね。自分がどこに帰ればいいのか心得ているわけですから」と話しました。


もともとは、父親が経営している店の番犬にするつもりでチコを飼い始めたというアルバラードさんですが、自宅から勝手に抜け出したチコについては「どうやら、その仕事をあまり真剣に考えてはいないみたいです」とコメント。そんなアルバラードさんは、見知らぬ人と遊ぶのが大好きで放浪癖のあるチコのために、一緒に世界中を旅する計画を立てているとのことです。

一方、チコには別の道も開かれています。「チコが警察犬に応募しに来たのかもしれない」とFacebookに投稿していたオデッサ警察署は、チコの飼い主が見つかったという知らせを受けて、「チコならいつ来ても大歓迎ですよ」と追記。


「警察犬チームに入ってみたいですか?」と尋ねるNewswest 9のリポーターに、チコは「ワン!」と即答していました。

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in 生き物, Posted by log1l_ks

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