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Amazonがレジなし決済技術「Just Walk Out」を小売店に提供開始


レジで支払いをせずそのまま店から出られるコンビニ「Amazon Go」を2017年にオープンさせたAmazonが、新たに、Amazon Goで使われているレジなし決済技術を「Just Walk Out」として小売店に提供していくと発表しました。

justwalkout.com/
https://justwalkout.com/

Amazon offers no-checkout technology to other retailers | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2020/03/amazon-offers-no-checkout-technology-to-other-retailers/

Amazonが提供を予定している「Just Walk Out」は、レジでの商品確認や決済をなくすというシステム。買い物客が棚から商品を取り出すと、店内に配備されたコンピュータービジョン・センサーフュージョン・機械学習などを組み合わせたシステムが持ち出された商品を自動で検出し、買い物客ごとに「仮想カート」を作成します。買い物客が店外に出ると、その「仮想カート」の中身に応じて入店時に登録したクレジットカードに請求が来るという仕組みです。


「Just Walk Out」は、Amazonが展開しているレジ不要のコンビニ「Amazon Go」で導入されている技術とほとんど同じもの。Amazon Goでは、クレジットカードの代わりに「Amazon Goアプリ」を導入する必要があるという点が異なります。

Amazon Goでのショッピング体験がどのようなものなのかは、以下の記事を見れば理解できます。

レジなしコンビニ「Amazon Go」で「レジ・フリー」の新しいショッピング体験をしてみました - GIGAZINE


領収書が必要となる場合は、店内に設置されたデバイスからメールアドレスの登録が可能となっており、登録したメールアドレスに領収書が送られます。一度メールアドレスとクレジットカードを紐付けると、今後「Just Walk Out」対応店舗を利用した際に、領収書は自動的にメールで送信されるようになります。

テクノロジー系ニュースサイトのArs Technicaは「Just Walk Out」技術を導入すると店員を削減できる可能性があると指摘していますが、AmazonはFAQで「買い物客の質問に回答したり、品出ししたり、アルコールを購入したい買い物客の年齢をチェックしたりする店員を雇う必要があります」と回答しています。


Amazonによると、「Just Walk Out」の導入作業はわずか数週間で済むとのこと。Amazonは「Just Walk Out」に必要な全ての技術だけでなく、電話とメールで24時間年中無休のサポートを提供すると述べています。また、「Just Walk Out」を利用することで生じるプライバシー上の懸念に対して、Amazonは「正確な領収書を提供するために必要なデータのみ収集します」と述べています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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