メモ

選択した部分を絶対にそのまま「コピー&ペースト」できないウェブサイト、その仕組みとは?


文書ファイルやウェブサイトの内容をクリップボードに保存し別の場所に貼り付ける「コピー&ペースト」は、PCやスマートフォンが普及した現在は日常的に行われています。コピー&ペーストはコピーしたい範囲をマウスなどでドラッグすることで指定しますが、指定した通りにコピー&ペーストできないウェブサイトがあると、エンジニアのAlex Ellisさんが指摘しています。

Don't touch my clipboard · Caffeinspiration
https://alexanderell.is/posts/taking-over-my-clipboard/

Alexさんがemダッシュ記号をコピー&ペーストするため、「The Punctuation Guide」というウェブサイトにアクセスし、その内容をコピー&ペーストしようとしました。

Em dash | The Punctuation Guide
https://www.thepunctuationguide.com/em-dash.html


すると、Alexさんが選択した内容に加えて、サイトのコピーライトが追加されていることに気づいたとのこと。


異変に気づいたAlexさんがウェブサイトのHTMLを確認してみたところ、「copyright.js」という名称のJavaScriptファイルを発見。


「copyright.js」の中身を確認すると、コメントや空行を除いて15行のコードが記述されており、「addLink」という関数が定義されていました。addLink関数の流れを観察すると、ユーザーが指定した範囲とコピーライトを合成した要素を作成し、もとの選択範囲をその要素で置き換える、という動作が行われていました。


「copyright.js」の動作はウェブサイトの見た目からも判断できます。ウェブサイトの文章を選択して……


「コピー」をクリック。


すると、黄色でハイライトされた選択範囲が消えてしまいました。これは、選択範囲の要素が他の要素に置き換えられたことを意味します。


Alexさんは「ウェブサイトの内容の帰属を明らかにするのは大切なことだが、こうした動作はユーザーの行動を尊重していないものだ」と語っています。また、「―」のような記号をコピー&ペーストする際にもコピーライトは有効なのか興味があるとのこと。

なお、このウェブサイトで使われていた「copyright.js」は、Stack Overflowに投稿されたコードをそのままコピー&ペーストしたものだと指摘されています。

javascript - How to add extra info to copied web text - Stack Overflow
https://stackoverflow.com/questions/2026335/how-to-add-extra-info-to-copied-web-text?rq=1

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in メモ,   ウェブアプリ, Posted by darkhorse_log

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