難攻不落な100種類以上のダンジョンに挑める超大作ボードゲームRPG「グルームヘイヴン」約9時間の激闘レポート
およそ米6升分、約9kgの重さを誇る超重量級ボードゲームRPG「グルームヘイヴン」は、1本あたり30分~120分かかるシナリオが100本以上収録されたボードゲームとは思えないボリュームを誇るゲームです。グルームヘイヴンには一体どんな壮大な冒険が待ち受けているのか、編集部員4人で挑んでみました。
グルームヘイヴン 完全日本語版 | ArclightGames Official
巨大な箱にぎっしり詰められたグルームヘイヴン開封の儀は以下の記事で紹介しています。
重さ約9kg&プレイ時間推定100時間以上という異色の超重量級RPGボードゲーム「グルームヘイヴン 完全日本語版」開封の儀
◆セットアップ
まずはゲームを始めるためのセットアップから。シナリオ冊子3ページに載っている最初のダンジョン「黒盛り塚」から始めます。シナリオ冊子はリングノートになっており、ゲームプレイ中に広げたままにしていてもスペースをあまり必要としないので便利。
用意するのは、地形タイル、上書きタイル、モンスター・コマ、モンスター・データシート、モンスター・データスリーブ、モンスター能力カード、攻撃修正カード、アイテム・カード、街イベント・カード、野外イベント・カード、個人クエスト・カード、戦闘任務カード、参照カード、HP/XPダイヤル。
ダンジョンのベースとなるタイルを用意。黒盛り塚は3枚のタイルで構成されています。
タイルの凹凸部を連結させて1つのダンジョンを作り出します。
全部つなげるとこんな感じ。
次に、ボード上に置くコマやトークン、カード類を準備します。こまごましたトークンは100円ショップなどで買えるケースにまとめておくと便利です。
モンスターには通常モンスターと上級モンスターがおり、通常モンスターは白のコマ立て、上級モンスターは黄色のコマ立てを使います。
各モンスターの能力値が書かれたモンスター・データシートはモンスター・データスリーブに、シナリオ・レベルと同じ数字が見えるように差し込みます。今回はシナリオ・レベル0で遊ぶので0が見えるようにしておきます。
左側の白い部分が通常モンスター、右側の黄色い部分が上級モンスターの能力値です。上からHP、移動力、攻撃力、射程を表しています。
さらに、モンスターの行動を決定するモンスターカードも各モンスターごとに用意。
そして、アイテムカード、街のイベント・カードと野外のイベント・カードを場にセットアップします。アイテムカードやイベント・カードは、ゲームの進行状況によって使用できる種類が増えたり減ったりします。
◆実際に遊んでみた
グルームヘイヴンは大きく分けて以下の5つのイベントをこなして進行していきます。
◆1:キャラクター選択
◆2:街でのイベント
◆3:野外でのイベント
◆4:ダンジョン探索
◆5:旅程
◆1:キャラクター選択
まず、プレイヤーは使用するキャラクターを選択します。ゲーム開始時点で選択できるのは、左からスペルウィーヴァー、スカウンダレル、クラグハート、マインドシーフ、ブルート、ティンカラーの6体。プレイヤーは箱を開封しない状態でキャラクターを選択します。他のキャラクターは、ゲームを進めて一定の条件を満たせば使用できます。
ブルートだけ明らかに箱が大きいです。強そう。
今回は編集部員4人でプレイします。おのおの好みの箱を選択し……
スペルウィーヴァー、スカウンダレル、ブルート、ティンカラーの4体でパーティを結成することになりました。キャラクター・コマの大きさは一定ではなく、一番大きいブルートと小さなティンカラーはかなり背丈に差があるのが分かります。
手紙風の箱からキャラクター・ボード、キャラクター記録用紙、キャラクター能力カード、キャラクター・トークンを取り出します。
また、各プレイヤーには攻撃修正カードと、HP/XPダイヤルが与えられます。HP/XPダイヤルはキャラクターのHP(左)と経験値(右)を計測するカウンターです。HPが無くなれば行動不能になり、経験値がたまればキャラクターをレベルアップさせ、HPを増やすことができます。
キャラクターのレベルは、選べるキャラクター能力カードにも影響します。例えば、ティンカラーのキャラクター能力カードはこんな感じ。手紙風の箱に入っていたのは31枚ですが……
シナリオ進行中に手札として使えるのは、キャラクター・ボード右上に書かれた枚数分のみ。
初期状態であるレベル1の状態では、「1」か「X」と書かれたカードしか選ぶことはできません。レベルが上がればより強いカードを手札に加えられるようになります。
キャラクター選択後、プレイヤーは個人クエスト・カードを2枚引き、内容を確認して1枚を選びます。
このカードに書かれている内容は、各キャラクターが冒険をしている理由となります。例えば以下のカードを引いた冒険者は、「200ゴールドを貯金する」という人生の目標を持っていることになります。ゲーム中で200ゴールドを貯金することに成功した場合、人生の目標を達成したことで冒険する意味を失い、引退するというわけです。
なお、キャラクターを失ったプレイヤーは、個人クエスト・カードの指示に従い新たなキャラクターを使用することになります。手塩にかけて育てたキャラクターも、愛着のあるキャラクターも、個人クエストを完遂すればお別れ。しかし封でとじられた箱を開ける楽しみも待っています。
キャラクターを選択し、カードを引き終えたところで、卓上は以下のような状態になります。まだ何も始まっていないのに一仕事終えた気分です。グルームヘイヴンを遊ぶには2~3畳分くらいのスペースを占領してしまうので、狭い部屋で遊ぶのはかなり厳しそう。
◆2:街でのイベント
キャラクターが決まったら、パーティは
逢魔ヶ港市街にいる間は、街のイベント・カードの山から1枚を引いて、書かれた内容を実行するか、無視するかを選べます。イベント・カードには、それぞれ異なるイベントが書かれており、各イベントに対して2択の選択肢のうち1つを選びます。例えば以下のカードなら、「酒場で酔っ払いが暴れ出した」というイベントでは「一緒に暴れる」か「止める」という選択のどちらかを選びます。
「酔っ払いなんて追い出そう」「どうせ酔っ払いを放置してもおちおち飲んでられないんだし暴れようぜ!」という意見により、パーティは酔っ払いと「一緒に暴れる」ことに。しかしその結果、酒場の主人から弁償を求められるはめになりました。経験値こそ得られたものの、ゴールドもしくは名声を失うこととなりました。
酔っ払いと一緒に暴れたパーティーメンバーは「名声なんていらない。金こそすべて」と捨てゼリフ。そのため、今回は名声を1下げる方を選択しました。名声はパーティシートで管理され、物価に影響を与えたり、特定のイベントに影響したりします。
街でのイベントを終えたら道具屋へ装備を整えに行きます。最初は14種類のアイテムから好きなものを購入可能。なお、デフォルトの所持金は30ゴールドなので、30ゴールド以内で買えるアイテムを選ぶことになります。
赤枠部分に書かれている数字がアイテムの金額です。
◆3:野外でのイベント
買い物が終わったら、さっそくダンジョンへ向かって出発……といきたいところですが、道中、野外イベントが必ず発生します。野外イベントは街イベントと同様、野外イベント・カードの山から1枚カードを引きます。イベントの流れは街イベントとほぼ同じ。以下のイベントは「落石に道をはばまれた」ので「岩を取り除く」か「引き返して回り道する」かを選択します。「回り道なんてめんどくせえ!」「剛力感のあるブルートが破壊してくれるでしょ」ということで「岩を取り除く」ことになりました。
しかし、ブルートの力を持ってしても太刀打ちできない巨岩だったようで、4人で力を合わせてどうにか岩を破壊することに成功。結果、ダンジョン到着前なのに全員疲れ果ててしまい、手札を2枚失うことになりました。パーティにクラグハートがいたら回避できた模様。
◆4:ダンジョン探索
悲しい野外イベントを乗り越え、ついにダンジョンに到着。ダンジョンは部屋ごとに扉のタイルで区切られており、プレイヤーが侵入している部屋のみタイルを配置します。まずは最初の部屋にモンスターのコマを配置。
プレイヤーコマの初期位置は、シナリオ冊子で指定されています。
各人が自分のフィギュアを配置。HPが高く防御の堅いブルートとトリッキーな動きを見せるスカウンダレルを前に置き、遠距離攻撃の得意なスペルウィーバーとティンカラーを後衛にする陣形です。
ダンジョン探索開始時に、各プレイヤーは戦闘任務カードの山から2枚カードを引いて、内容を確認した上で1枚を選択します。
以下のカードの場合、ダンジョンクリア時に「経験値を13XP以上獲得する」という戦闘任務をクリアしていれば、下部に書かれたチェックマークを獲得できます。チェックマークを集めると、キャラクターの攻撃力を左右する攻撃修正カードの内容を強化でき、戦闘に有利な追加得点が得られます。
ダンジョン探索は「ラウンド」と呼ばれる一連の流れを繰り返して行われます。ラウンドは以下の4ステップに分かれています。
・カード選択のステップ
・行動順位の決定ステップ
・手番のステップ
・管理ステップ
カード選択のステップでは、プレイヤーは手札から2枚カードを選択し、それぞれ「主カード」か「副カード」かを決めます。
カード選択は各プレイヤー秘密裏に行い、次のステップまで伏せておきます。ルール上、「治癒のカード使う」や「遠距離攻撃で何匹か倒せそう」くらいの曖昧な内容なら話してもOKですが、「攻撃力3の全体攻撃をするからサポートして」や「行動順位番号を16より大きくして」といったカードの具体的な内容を話すのはNG。
カードが決まったら、行動順位の決定ステップでいっせいに他プレイヤーに公開します。主カードを副カードの上に重ね、カードが完全には見えないようにしておきます。主カードの中央に書かれた「行動順位番号」の値が小さいほど早く行動ができます。
プレイヤーのカード公開と同時にモンスター能力カードも公開。カード右上の数字がモンスターの行動順位になります。プレイヤーとモンスターの行動を、数字の小さい方から順番に進めていくというわけです。
手番のステップでは、プレイヤーは行動順位番号の小さい順に、2枚のカードのうち、1枚は上段、もう1枚は下段のボックスに書かれた行動を実行します。例えば、以下のカードの場合は「攻撃力4で相手を気絶させられる、経験値2の攻撃」「誰かを2HP分治癒できる射程1の攻撃」と選択することができます。2枚とも上段、または2枚とも下段を実行することはできません。
カードにはキャラクターごとの特徴が反映されており、例えばスカウンダレルなら、行動順位の小さいカードが多く、素早く動くことができます。また、敵と味方が隣接している場合に攻撃力が上がる技も多く、終盤で一気に敵にとどめを刺せるタイプです。
ブルートは、防御力を追加する装甲を付与するカードを持っており、体力の初期値も高いので、前線に出て盾の役割をになうことができます。
ダンジョン突入時にパーティで話し合って決めた「ブルートが敵の攻撃を引きつけ、他のキャラクターは遠距離で援護射撃を行う」という作戦を勧めていきます。
攻撃を行う際は攻撃修正カードを引き、出た値によって攻撃力が変動します。以下のカードの場合は攻撃力が「+1」されます。
いいカードを選んでも、攻撃修正カードで台無しにされることもしばしば。「攻撃力5のカードで瞬殺してやるぜ!」と意気込んでカードを出しても……
黄色の「無」のカードを引いてしまうとダメージは無効。せっかくのカードが無駄になってしまいました。
しかも赤枠部分のマークが描かれたカードは、マークの上に書かれた数字の数だけ経験値を得られるカード。経験値をためることでキャラクターはレベルアップすることができますが、レベル1からレベル2に上がるまで45ポイントも経験値をためる必要があります。グルームヘイヴンは、コンピューターゲームのRPGと異なり、敵を倒すと経験値が得られるのではなく、行動に応じて経験値がもらえる仕組みになっているので、経験値をゲットし損ねたのはかなり痛手。
敵にダメージや状態異常を与えた場合は、モンスター・データスリーブにダメージ・トークンや状態トークンを置きます。
敵のHPを0にすると……
敵は旧貨幣トークンへ置き換わります。旧貨幣トークンを手に入れれば、街に持ち帰って換金が可能。ただし、旧貨幣トークンはパーティの共有財産ではなくプレイヤー固有の財産なので、トークンをしっかり拾わなければ、次のシナリオに備えてアイテムや装備を買い込むことができなくなります。ダンジョンをクリアするために仲間と協力しながら、こっそり仲間を出し抜いてトークンを拾い集めることも重要。
赤枠部分にあるドアのタイルを踏むと、ドアを開けて次の部屋に進むことができます。
ドアが開いた時点で、その部屋のモンスターを配置するので「モンスターハウスだ!!」と言わんばかりの光景に出くわすこともあります。
管理ステップでは使い終わったカードを、キャラクター・ボード左側の捨て山か、右側の喪失山に置きます。「小休息」というアクションを実行することで、捨て山に捨てたカードの1枚を喪失山に送ることで、他の捨て山カードを手札に戻すことができます。
赤枠のマークが書いてあるカードは喪失山に送られます。喪失山からは、特殊な場合を除いてカードを回収することはできません。手札と捨て山のカードが1枚以下になるとプレイヤーは行動不能となってしまうので、なるべく喪失山にカードを送らないよう考えてカードを使用します。
シナリオ1を遊んでいたところ、みるみるカードが喪失山にいってしまうため、ダンジョン最深部に行く前にカードが尽きてしまいました。「こんなに早くカードはなくなってしまうのはおかしいのではないか?」という話になりルールを見直したところ、実は、カードにはデフォルト・アクション(説明書18ページ)があると判明。
デフォルト・アクションはカード左端に書かれた効果のことで、上段は攻撃2、下段は移動2となっています。デフォルト・アクションを実行するとカードは捨て札となるので、カードを喪失しません。キャラクター固有の強力な効果や能力を発動しまくると、カードを一気に喪失してダンジョンをクリアできなくなるので、長期戦を強いられるダンジョンでは、序盤はデフォルト・アクションを優先することで喪失山にいくカードを減らし、カードの残量を気にしながらゲームを進める必要があります。
途中、遠隔魔法で敵を一掃してくれていたスペルウィーバーが脱落してしまい、パーティの火力が激減してしまったものの、残ったメンバーでなんとか3つ目の部屋にいた敵を全滅させ、ダンジョンクリア。
なお、グルームヘイヴンはルールが非常に複雑で、ローグライクゲームのプログラムを手動で実行しているようなプレイ感覚。プレイに参加する全員が説明書に目を通すことでプレイが段違いでスムーズに進むので、コピーやメモで人数分の説明書を用意するなどして、プレイする前にルールをしっかり把握することを優先するのがよさげ。今回のプレイでは、黒盛り塚を攻略するのに2回全滅し、3度目の正直でやっとクリア。メンバーがルールを把握するまでの時間を含めて、シナリオ1をクリアするだけで8時間もかかってしまいました。
しかし、黒盛り塚にはボスである盗賊の首領がいませんでした。パーティ一行はシナリオ2のダンジョン「盛り塚のねぐら」へと歩を進めます。黒盛り塚とは打って変わって小部屋がたくさんあるマップになっていて、シナリオ1よりも複雑そうな予感。
しかも盛り塚のねぐらには「呪い」の効果があり、攻撃修正カードの山に攻撃が無効になる「無」のカードを3枚加えなければなりません。なお、呪いの「無」のカードは10枚しかないので、4人で遊ぶ際は、相談して2人が3枚、2人が2枚の呪いカードを追加します。
最初の部屋では弓兵部隊がお出迎え。
弓兵を切り抜けた先にはボスがいました。ボスは障害物である「石棺」の後ろに隠れており「なんだ情けないボスだな」と思っていたら……
モンスター能力カードで「特殊アクション1」が発動。
特殊アクション1は、ボスが各扉タイルに移動し、扉を開けるというもの。扉の先に潜んでいたモンスター3匹が新たに追加されてしまいました。もしボスが特殊アクション1を連続で引き続ければ全ての小部屋のドアが開かれ、モンスターが大量発生してしまうかもしれません。そのため、パーティは「いの一番にボスをせん滅する」という作戦でいくことにしました。
そしてボスの体力は「8×C」という特殊な値。「Cって何だ!?」と説明書をめくっていったところ、Cはキャラクター数を示していると説明書(32ページ)に書かれていました。今回キャラクターは4人なので、体力は32ということになります。
しかし、ドアの位置にいるボスは、パーティメンバーや部屋の中にいるモンスターに挟まれて身動きできない状態。身動きの取れない哀れな盗賊の首領を、冒険者たちはタコ殴りにして体力を削っていきます。これはまさにダンジョンの狭さを逆手に取った冒険者の作戦通り。
そんな状況でスカウンダレルが発動したのが以下の能力。ボスである盗賊の首領がブルートと隣接しているので、スカウンダレルが発動する攻撃力は3+2=5。
さらに、スカウンダレルは前のターンからの持続効果で攻撃力が2倍になるため、攻撃力は5×2=10に倍増。ブルートのような装甲や、スペルウィーバーのような強力な遠距離攻撃を持ちませんが、特殊なスキルを多数持つスカウンダレルのトリッキーさが見事に大ダメージにつながったというわけです
あっという間にボスは撃沈。残りの敵もサクサク倒して、40分ほどで盛り塚のねぐらを攻略することができました。
◆5:旅程
黒盛り塚でのパーティの目的は「敵の全滅」です。ダンジョンで全員が行動不能になれば敗北、目的を達成すれば勝利となります。敗北でも勝利でも、パーティは一度、逢魔ヶ港市街へと帰還します。
敗北しても経験値は残り、旧貨幣トークンはお金へと換金されるので、街で装備を整え直すことができます。何度か敗北したとしても、経験値によってレベルアップして強くなったり、お金を集めてアイテムをそろえてダンジョンに再チャレンジできるというわけ。お金を稼ぐためだけにダンジョンに向かうという遊び方もできそうです。
◆セーブ
ほとんどのゲームには「セーブ」がつきものです。グルームヘイヴンは総プレイ時間が推定100時間以上あり、数日ぶっ続けでゲームをするわけにはいかないため、セーブが必要になります。
キャラクターのレベルや所持金、所持アイテム、進行状況をセーブするために用意されているのが、キャラクター記録用紙とパーティ記録用紙。所持金や獲得した経験値、所持アイテムを描き込みながら「ゲームのセーブ機能ってすごいな……」という編集部員の声が漏れます。
一番いいのはダンジョンのタイルやキャラクター・ボード、トークン類をそのまま出しっぱなしにしておくことですが、2~3畳分のスペースを散らかしたままにしておける家はそうそうありません。散らかしっぱなしではお母さんに怒られる家もあれば、足の踏み場が無くなる家もあるわけです。
大量にあるトークン類を収納する箱は、残念ながらグルームヘイヴンには付属していないので、別途購入したり自作したりする必要があります。以下の画像は100円ショップで買った収納ケースで、1000円前後あれば全てのトークンとカード類は収納できそうです。
進行状況によって枚数が変化するアイテムカードと街と野外のイベント・カードは、個別に袋などに入れておくといいかもしれません。キャラクターごとにゲームの進捗によって攻撃修正カードやキャラクター能力カードの内容が変化するので、キャラクター別にカード類を保管しておくとゲームを再開しやすくなりそうです。
ゲームを進めることで新しいダンジョンが解放され、購入できるアイテムが増えていきます。また、キャラクターが成長すれば使える技も増えるので、「次は何が起こるんだろう?」と、わくわくしながら遊べるゲームです。しかし、キャラクターの成長に伴う能力変化が細かく、常に同一のプレイヤーがそろってゲームを進めることが推奨されており、社会人が複数人で遊び続けるには少々厳しい内容となっています。
約9時間におよぶ激闘の末、2シナリオを攻略することができました。ルール理解に時間がかかったものの、戦略を練って行動しないと全滅しかねないので、じっくり時間をかけてゲームに取り組む必要があります。シナリオは約100本あるので、週に1回1シナリオを遊んだとしても、攻略には約2年ほどかかる計算になります。パーティの判断や各プレイヤーの成長具合、選ぶ行動によって展開が変わったり、レアアイテムがゲットできたりと、同じゲームシナリオでも全く異なる展開になるのもグルームヘイヴンの魅力です。
グルームヘイヴンは1人でも遊べるので、なかなか人を集められない社会人でも、ボードゲームを一緒に遊んでくれる友達がいない人でも、等しくグルームヘイヴンを楽しむことができます。1人プレイをやってみた様子は後日公開するのでお楽しみに。
「グルームヘイヴン 完全日本語版」は、ボードゲーム情報サイトのボドゲーマなど、各種通販サイトで税込3万3000円で取り扱われています。また、Amazon.co.jpでも記事作成時点で税込3万3000円で購入可能となっていました。
Amazon.co.jp: グルームヘイヴン 完全日本語版: おもちゃ
・つづき
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