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21歳未満の携帯電話所有や使用を禁じる法案が登場

by Luke Porter

「運転中に携帯電話を使用することは、ティーンエイジャーを『殺人者』にする主要因の1つ」「ネットいじめが自殺につながっている」として、ジョン・ロジャース上院議員が21歳未満の携帯電話所有・使用を禁止する法案をバーモント州議会に提出しました。本当にティーンエイジャーの携帯電話所有・禁止を目的にしたわけではないとのことですが、ロジャース議員は「携帯電話は銃よりも危険です」と語っています。

S-0212 As Introduced.pdf
(PDFファイル)https://legislature.vermont.gov/Documents/2020/Docs/BILLS/S-0212/S-0212%20As%20Introduced.pdf

Bill would ban cellphone use for those under 21 | Local News | timesargus.com
https://www.timesargus.com/news/local/bill-would-ban-cellphone-use-for-those-under/article_2e4064f1-892f-5a83-95a2-d8a4272942d9.html

Vermont bill would ban cellphone use for anyone under 21
https://www.mynbc5.com/article/vermont-bill-would-ban-cellphone-use-for-anyone-under-21/30456265

この「21歳未満の携帯電話所有・使用禁止」を求める法案(S.212)では、法を犯した場合、最高で禁固1年、罰金1000ドル(約11万円)を科すとのこと。


そもそもロジャース上院議員が法案S.212を出してきたのは、バーモント州で近年、喫煙年齢が21歳に引き上げられたことや21歳未満の銃購入が禁止されたこと、そして「拳銃を買うためには24時間の待機時間が必要」という法案が議会で可決されたことを理由とします。法案の審議では「自治と自殺予防」が論点となっていました。なお、法案自体はフィル・スコット州知事が拒否権を行使しました。

法案S.212は、「携帯電話を用いたやりとりで、若者はお互いをいじめたり脅したりしている」と、携帯電話が自殺に関連していることを指摘。また、携帯電話からアクセス可能なインターネットやソーシャルメディアが過激派の温床になっていたり、若い世代の銃乱射犯が過去の事件を調べるのに使っていたりという「携帯電話の危険性」を示しています。その上で、前述の喫煙年齢や銃購入の変更を「21歳未満のティーンエイジャーは『未成熟』とみなすものである」と解釈し、「携帯電話は銃よりはるかに危険である」からこそ規制が必要であると主張するものとなっています。

by Elijah O'Donnell

「国民が武器を保持する権利を侵してはならない」と定めた合衆国憲法修正第2条の強力な支持者であると自負するロジャース上院議員は、法案S.212を「論点を明確にするために提出しました」「実現するとは思っていません。自分では投票しないでしょう」と述べています。

バーモント州で子どもと若者の生活向上を推進する団体に勤めるミシェル・フェイ氏は、すでに運転中に携帯電話でメールのやりとりをすることは違法となっているので、もっと目を向けるべきなのは注意散漫な運転の方であると主張。また、通過させるつもりのない法案を出すような動きについて、「目の前の重要な仕事に集中してもらいたいです」と厳しい指摘を行いました。

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in メモ, Posted by logc_nt

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