ハードウェア

仮想空間内の物体の触感を伝えるVR用グローブ「Teslasuit Glove」が登場、脈拍を測定してくれる機能も搭載


触覚フィードバック、モーションキャプチャを備えたスーツを提供するTeslasuit社が、仮想空間内の物体の手触りを感じられる上、生体情報を収集する機能も搭載された「Teslasuit Glove」を発表しました。

Teslasuit’s new VR gloves let you feel virtual objects and track your pulse - The Verge
https://www.theverge.com/2019/12/26/21037855/teslasuit-glove-vr-haptic-feedback-glove-announce-pricing-release-date-ces-2020

Teslasuit Gloveは、「触感を伝える」機能を搭載しているHaptXなどのVR用グローブに比べると、さまざまな機能を搭載している点がウリ。仮想空間上の物体の触覚を生み出す電極が、指部分にそれぞれ9個備わっており、プラスチック製の外骨格パーツは仮想物体の手触りを再現する振動や抵抗を生成します。これらの触覚再現機能に加えて、グローブ全体が手首や指を含めた手の動きを捉えるというモーションキャプチャ機能や、心拍数などの情報を収集してユーザーの生体反応を記録するパルスオキシメーターも搭載されています。


Teslasuitは社名と同名のスーツ「Teslasuit」を提供する企業です。Teslasuitは、触覚再現機能やモーションキャプチャー機能、さらに温度再現機能も搭載されたVR用次世代スーツとして、2016年にKickstarterで出資を募っていましたが、後に中止。2018年に改めて販売された製品です。公式ブログ上では、「宇宙飛行士の訓練など、さまざまな分野でTeslasuitは使われています」と宣伝されています。

Teslasuit with collaboration partners presents various VR-Training Demo for different industries - Teslasuit


そんなTeslasuitの公式ムービーが以下。

Teslasuit. Master Reality - YouTube


Teslasuitは人間とデジタルの世界を繋ぐインターフェイス。Teslasuitを使ってデジタル世界のシミュレートを行うことで、現実世界で使える技能をマスターできます。


Teslasuitは体のどの部分にも、触感や温度をフィードバック可能。さらに、装着者のモーションキャプチャー機能や、生体情報収集機能も搭載。


現実世界では指導者や訓練用具などに高価なコストが必要ですが……


Teslasuitを使ったVR訓練ならば、そういったコストが不要。


VR訓練ならば、火災現場や宇宙空間などの危険が伴う状況の訓練もノーリスクで行えます。


Teslasuitについて、公式には「ゲーム・エンターテイメント」などの用途は否定されていません。しかし、Teslasuitの販売価格は5000ドル(約55万円)と、エンターテイメント用途としてはかなりの高価格。Teslasuit Gloveは記事作成時点では開発中の段階のため、価格は不明とのことです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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