「手洗い」が重要だと一目で理解できる実験画像がSNSに投稿されて話題に
秋から冬にかけてインフルエンザが流行する時期には、手洗いを心掛けて感染症予防を行うことが重要になります。そんな中、洗っていない手と手洗いした手でパンを触って放置した実験の結果がSNSに投稿され、あまりの衝撃的な変化が話題になっています。
This Simple Bread Experiment Is a Genius Way to Get Kids to Wash Their Hands
https://www.sciencealert.com/this-simple-experiment-with-bread-is-a-genius-way-to-get-kids-to-wash-their-hands
School experiment shows students importance of hand-washing
https://www.today.com/health/school-experiment-shows-students-importance-hand-washing-t170186
アメリカのアイダホ州にあるディスカバリー小学校のダイアナ・ロバートソン先生は、科学の授業である実験を行いました。それは、同じに日に作った焼きたてパンを5つに分けて密閉し、1カ月様子を見るというもの。
最初の1つ目は、パンで教室にある共用のノートPCであるChromebookのキーボードをぬぐってみるというもの。結果は見るも無残で、カビに覆われて真っ黒になっています。
2つ目のパンは対照実験として、ロバートソン先生が使い捨ての手袋で素早く密閉しました。誰も手を触れていないだけあって、真っ白なままです。
一方、17人の生徒と先生が洗っていない手で触った3つ目のパンは、黒や白、黄色といったさまざまな色のカビが生えてしまっています。
次に、全員でぬるま湯と石けんでよく手を洗ってから、同様に全員でパンを触ったのがこれ。みんなが触った跡がくぼんでいる以外は、2つ目と同じできれいなままです。
最後に、手を洗ってから数時間後待って、今度は消毒液を吹きかけた手で触ってみました。その結果、洗っていない手で触ったものよりはマシなものの、やはりカビが生えてしまいました。
専門家による厳格な実験でも、消毒液は手洗いほどの効果はないことが確認されています。
だ液と共に付着したインフルエンザウイルスはアルコール消毒に対して4分間無敵だという研究結果 - GIGAZINE
by Phovoir
この実験結果をFacebookで公開したロバートソン先生の投稿は、記事作成時点で約6万7000回もシェアされ、9878件のコメントが寄せられるなど、大きな反響を呼びました。
ロバートソン先生はアメリカの放送局NBCの取材に対し、「手を洗うようにと、子どもたちにしつこく言っても効果がなかったので、より目に見える形で手洗いの大切さを教える必要がありました。実験の効果はてきめんで、今では子どもたちは自主的に手洗いをするようになりましたよ」と笑いながら答えたとのことです。
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