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「.org」ドメインの管理団体が投資会社に売却されたことへの反対署名の活動がスタート


長らく使われてきたトップレベルドメインとして知られる「.org」の管理団体が投資会社に売却されていたことが判明したのを受けて、有志による反対署名活動がスタートしました。活動にはウィキメディア財団、電子フロンティア財団、クリエイティブコモンズ、インターネットアーカイブなども参加しています。

Save .ORG | SaveDotOrg.org
https://savedotorg.org/


トップレベルドメインの中でも「.org」は「.com」「.net」「.edu」「.gov」「.mil」「.arpa」と並ぶ最古のものの1つで、34年の歴史があります。

署名は、ドメイン管理団体の上位組織であるInternet Societyに対して、投資会社Ethos Capitalへ「.org」ドメインの管理団体Public Interest Registryを売却するのをやめるよう求めるもの。

by Cytonn Photography

Public Interest Registryが売却された場合、世界の多くの非政府組織が利用している「.org」ドメインの登録料を、ICANNや「.org」コミュニティの承認なしに引き上げられるようになり、NGOがドメインの正当性とブランド認知を失う可能性が指摘されています。

また、「.org」コミュニティに相談することなく権利保護メカニズムを一方的に開発・実装する力を持つことで、完全に合法的な非営利活動に対して検閲が行われる危険性があります。


さらに、外部からの告発があった際にドメインを一方的に一時停止するようなプロセスを実装する権限を持たれることにもなります。

「.org」ドメインの管理がPublic Interest Registryへ移管されたのは2002年のこと。この際、Internet Societyのリンセント・アムール社長兼CEOは、「.org」ドメインがNGOのコミュニティにより引き続き推進されるものであることを約束したとのことで、今回の署名では、その約束を守るよう求めています。

・つづき
「.org」ドメインの管理団体が設立からわずか数カ月の投資企業に売却された背景とは? - GIGAZINE

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in メモ, Posted by logc_nt

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