レビュー

使用中のブラウザが広告やトラッキングからどのくらい保護されているかをボタン1つで確認できる「Panopticlick」レビュー

by Eliezer Pujols

インターネット上のセキュリティ保護を高めるためにプライベート ブラウジングを利用したりブラウザの「トラッキング拒否機能」を使ったりしている人もいるはずですが、一方でこれらの機能は「限定的」あるいは「意味がない」といわれることがあります。自分の使っているブラウザの保護はどれほど堅固なのか?ということをボタン1つで確認できる「Panopticlick」を使うと、ブラウザや拡張機能が何をブロックして何をブロックしていないのかがよくわかります。

Panopticlick
https://panopticlick.eff.org/

まずは広告ブロック拡張を有効にしたGoogle Chromeでチェックしてみます。調べ方は上記サイトにアクセスして「TEST ME」をクリックするだけでOK。なお、広告ブロック拡張機能などを使っている人で、ホワイトリストに企業を指定している場合は、ブラウザと企業が接続しているかどうかをチェックするため「TEST ME」下のチェックボックスにチェックを入れる必要があります。


しばらくすると……


こんな感じで結果が表示されました。


Panopticlickのチェック項目は以下の5つとなっています。

1:ブラウザがトラッキング広告をブロックしているか
2:ブラウザが見えないトラッカーをブロックしているか
3:ブラウザが「Acceptable Ads(受け入れ可能な広告/控えめな広告)」に含まれるトラッカーをブロックしているか
4:ブラウザが「Do Not Track(トラッキング拒否)」を尊重すると約束しているサードパーティーのブロックを解除しているか
5:ブラウザがフィンガープリントから保護されているか

広告ブロック機能を有効にしているChromeの結果がこんな感じ。(1)のみ「部分的に保護されている」となっていますが、そのほかは全て「no」でした。


さらに、Chromeのシークレットモード(広告ブロック機能なし)で試すと、こんな感じ。質問(3)が省かれていますが、それ以外のすべてが「no」となりました。


広告ブロックアドオンを有効にしたFirefoxで試してみたところ、チェック中は一瞬「yes」と表示されましたが……


結果としてはChromeと同じでした。さらに「Show full results for fingerprinting」をクリックしてみます。


自分使っているブラウザはこんなにもフィンガープリントを残しているのか……と驚く量の情報が表示されます。


さらに、無料でネット通信を高速&安全にできるDNSサービス「1.1.1.1」のiOS版を使っているSafariで試してみました。


すると、やはり十分な保護が得られていないという結果に。


最後に精密な広告ブロック・プライバシー保護機能をうたうBraveをデフォルト状態で試してみたところ……


(1)~(3)までの項目はすべて「yes」と表示されました。


同じブラウザ・同じ条件でも何度か試すと少し結果が変わることもありましたが、「ボタンを押すだけ」でチェック可能、自分の使っているブラウザの状態を一度確認するのに便利です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
広告ブロック機能を取り込んだブラウザ「Brave」のパフォーマンスが機能改善で69倍に向上 - GIGAZINE

広告をブロックしつつコンテンツ提供者やユーザーに利益を分配するブラウザ「Brave」が目指す新しい仕組みとは - GIGAZINE


Wikipediaが広告をブロックすることでコンテンツ提供者に収益を分配するブラウザ「Brave」に仲間入り - GIGAZINE

無料でネット通信を高速&安全にできるDNSサービス「1.1.1.1」のiOS版とAndroid版が公開中、実際に使ってみた - GIGAZINE

無料で使えるCloudflareのDNSサービスアプリ「1.1.1.1」に高速VPN機能「Warp」追加 - GIGAZINE

「広告ブロッカーをオフにしてください」というポップアップ自体を広告ブロッカーが非表示にしないのはなぜか? - GIGAZINE

Chromeの「広告ブロック無効化計画」はまだ続行中であることが判明 - GIGAZINE

in レビュー,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.