広告ブロック機能を取り込んだブラウザ「Brave」のパフォーマンスが機能改善で69倍に向上

ウェブブラウザ「Brave」は広告をブロックしつつコンテンツ提供者やユーザーに利益を分配するという、これまでのブラウザにはない姿を目指して開発されました。その広告ブロック機能に改善が加わり、平均してパフォーマンスが69倍向上したとのこと。
Brave Improves Its Ad-Blocker Performance by 69x with New Engine Implementation in Rust | Brave Browser
https://brave.com/improved-ad-blocker-performance/

公式サイトでは、Brave・Firefox・Chromeの速度比較実験の結果が公開されています。

CNNの読み込みでは、BraveはFirefoxやChromeより3倍高速という結果に。このほかのサイトでも、おおむねデスクトップ版なら他のブラウザの2倍、モバイル版なら8倍は高速だとうたわれています。

その上、さらに広告もブロックするというのがBraveの特徴です。
平均的なウェブサイトで読み込まれる要素の数は75あり、何万ものルールと照らし合わせてブロックするかどうか判断する必要があるため、高速な読み込みのためには効率的な判断も必要となります。
そもそもBraveが取り入れているのはAdBlock Plusのフィルターの構文です。しかし、リクエストをブロックするのか通すのか判断する以前に必要となるチェックするルールの数や、そのルール自体の構文の複雑さによって、処理速度は大きな影響を受けます。
改善前のBraveの広告ブロックアルゴリズムはブルームフィルタを用いていて、テストでは24万2944件のリクエストのうち、39%をAdBlock Plusの広告ブロックフィルターの1つ・EasyListとプライバシーフィルター・EasyPrivacyでブロックしていました。
そのため、別の広告ブロッカーであるuBlock OriginとGhosteryにヒントを得て機能を再構築。ルールセットを最適化することにより、平均で69倍という高速化を果たすことができたとのこと。前述のEasyListとEasy Privacyの組み合わせの場合、1リクエストあたり平均で5.7マイクロ秒という速さで処理を行えるそうです。
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in ソフトウェア, Posted by logc_nt
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