Nintendo Switch Liteでも「スティックが勝手に動く」不具合は修正されていないと判明

By Spencer

2019年9月20日に発売されたNintendo Switch Liteに、Nintendo Switch同様「Joy-Conスティックが勝手に動く」不具合が発生するという複数の報告があがっています。

Joy-Con drift lawsuit adds Switch Lite to class-action complaint - Polygon
https://www.polygon.com/nintendo-switch/2019/9/28/20888540/nintendo-switch-joy-con-drift-lawsuit-switch-lite-repairs

Joy-Conに触れていないにも関わらず、ジョイスティックが入力された状態と認識され、ゲーム内で意図しない操作が発生してしまう不具合が「Joy-Conドリフト」です。この不具合がNintendo SwitchのJoy-Conで起きていることが複数のユーザーから報告されており、アメリカでは集団訴訟にまで発展しているのですが、新たに2019年9月20日に発売されたばかりのNintendo Switch Liteのスティックでも同様の不具合が発生していると報じられています。

このニュースを報じているPolygonによると、寄せられた報告は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドをプレイしていたが、アナログスティックに触れなくてもカメラが動く。コントローラーの調整とアップデートを行っても、不具合が直らない」「ゼルダの伝説 夢をみる島をプレイしていたが、たった20時間のプレイでJoy-Conドリフトが発生した。Nintendo Switch LiteではNintendo Switchより早くJoy-Conドリフトが起こるように思える」といったもの。

Chimicles Schwartz Kriner ＆ Donaldson-Smith法律事務所は、2019年7月19日に「Nintendo Switchの『Joy-Conドリフト』によってユーザーのゲームプレイが妨げられる」として、任天堂のアメリカ法人であるNintendo of Americaに対する集団訴訟を開始していました。Nintendo Switch LiteのJoy-Conに対する不具合報告を受けて、Chimicles Schwartz Kriner ＆ Donaldson-Smith法律事務所はJoy-Conドリフトに関する集団訴訟の訴状にNintendo SwitchのJoy-Conだけでなく、Nintendo Switch Liteのスティックも追加しました。

Nintendo Switchの「Joy-Conスティックが勝手に動く」不具合で任天堂が集団訴訟を起こされる事態に - GIGAZINE

Viceが入手した任天堂の内部資料によると、任天堂は2019年7月末から、問題が起きているJoy-Conに対していかなる原因の故障に対しても無償の修理を開始しています。

Nintendo Switchのコントローラー問題で「任天堂がコントローラーを無償修理＆有償修理者への返金を予定中」との報道 - GIGAZINE

任天堂はJoy-ConドリフトについてQ＆Aのページで公式に対策を示しているのですが、Nintendo Switch Liteでも同様の不具合が生じるようで、修理対象製品には「Nintendo Switch Lite本体」が追加されています。

【Switch】スティックが勝手に動いたり、一部のボタンが反応しなかったりします。
https://support.nintendo.co.jp/app/answers/detail/a_id/33812

なお、Schwartz Kriner ＆ Donaldson-Smith法律事務所は集団訴訟の中で、本体の修理ではなく「損害に対する金銭的救済、被告の保証に基づく当事者の権利に関する宣言的救済、および公的差止命令による救済」を求めています。