「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の圧倒的自由度&完成度にこれまで培われてきたゲーム観をぶち壊された


世界中で好調なスタートを切ったNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)と同時に発売された「ゼルダの伝説」シリーズ最新作が「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」。任天堂のローンチタイトルとしては最も好調なスタートを切った同作品ですが、「それじゃあ面白いの?」ということで実際にプレイしてみたところ、その圧倒的な完成度に度肝を抜かされっぱなしになっています。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド | Nintendo
https://www.nintendo.co.jp/zelda/

◆プレイヤーの常識をはるかに上回る自由度
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」はシリーズ初のオープンワールド(任天堂はオープンエアーと表現)に挑戦したゲームで、とにかくこれまでのシリーズ作品とは段違いの自由度を誇ります。これまでに見たことのない広さのマップをロードなしで自由に冒険でき、ゲームの中でひとつの大きなストーリーは存在するもののそれをこなすためのルートはプレイヤーが自由に決めてOKとなっているため、ストーリーをすべてたどらなくてもクリア可能で、ストーリーもプレイヤーが好きな順番に進めていくことができます。もちろんこれまでのシリーズと同じく「世界に光を取り戻すための戦い」がメインストーリーとなっており、そのストーリーもしっかり楽しみつつ、プレイヤーが自由に冒険のルートを決められるというのがポイント。


視界に広がる広大な世界はすべてひとつにつながっていて、リンクの足で踏破可能。ただの背景ではなく実際にたどりつくことができる場所であり、広大なマップを読み込むロードに時間がかかるということもないので本当にストレスレスにゲームをプレイできます。例えば以下の画像の右上に映り込んでいる山は、デスマウンテンという名前なのですが……


そのふもとで撮影したスクリーンショットがこれ。ここからさらにデスマウンテンを登ることも可能です。


目の前に見えるものすべてがステージなので、この巨大な物体にも乗り込むことができます。


ゲームスタート時に広がる広大な世界をじっくり眺めてみるとこんな感じです。

「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の広大な世界を見渡してみた - YouTube


特にリンクの行動範囲を広くしてくれるのが「パラセール」というアイテムで、これのおかげで世界中をかなり自由に冒険できるようになります。


広大なマップの中でリンクの行動に制限をかけてくるのが、「がんばりゲージ」と「天候」の2つ。「がんばりゲージ(画面上のリンクの側に表示される緑色の丸)」はプレイヤーが操作するリンクのスタミナを示したもので、現実で人間が全力ダッシュを長時間続けることができないように、リンクも激しい運動をぶっ続けで行うことはできなくなっています。なので、全力ダッシュや崖・壁登り、パラセールを使った滑空などは、がんばりゲージがなくなるとできなくなります。


さらに、天候が雨になれば崖を登る際に手が滑ったり、雪になればリンクの体が冷えて体力が削られたりと、天候もリンクの冒険を妨げる大きな壁となります。ただし、これらの制限は工夫次第で克服可能な点がこれまでとは大きく異なる部分でもあります。通常ならば「ゲームをここまでクリアしなければこのステージはプレイできない」といった要素があるものですが、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」ではそういった制限が一切なく、工夫次第でどんなところにでも行けてしまいます。「がんばりゲージ」と「天候」は、あくまで「冒険を難しくする要素」であるというわけです。


◆3Dゼルダらしい謎解き要素
主人公・リンクを強くするためにあるのが、世界中に100個以上点在するという「祠(ほこら)」。これまでのシリーズであった「ハートのかけら」が「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」ではなくなっているのですが、代わりに祠を探すのがゲームの中のひとつの楽しみになっています。


さらに、祠の中でプレイヤーはリンクを操作してさまざまな謎解きに挑戦することができます。3Dゼルダでおなじみの謎解きや仕掛けなどが満載なダンジョンも存在するのですが、祠では短めの謎解きや仕掛けなどが楽しめる感じ。祠の中での謎解きはなかなか解き応えのあるものも多く、それだけでも面白いのですが、一応の模範解答はあるものの、ゲームシステム同様にプレイヤーが自由に答えを出せるように作られているのがスゴイところ。


ネタバレになってしまうのですが、例えば自由に謎解きできる例が以下の2つのツイートです。

※以下のツイートにはネタバレ要素が含まれているのでこれからプレイする予定のある人が見る際は自己責任でお願いします。


なお、今作のダンジョンは比較的短めの作りになっており、過去のような謎を解いても解いてもなかなかボスまでたどり着けないということがないのもプレイしていて良いバランスと感じられました。「ダンジョンが簡単すぎるのはつまらない」と思うかもしれませんが、ダンジョンは祠などよりも謎解き要素がグレードアップしており、「短いのにプレイしていると何時間も経っていた」ということもあるくらいやり応えもあります。それでいてそれほど長くないことがわかっているので、「あとこの謎さえ解ければボスまでいけるんや……!」と心が折れそうになっても一踏ん張りできました。

◆敵とのバトル
これらの祠をクリアしていくことでリンクは徐々に強くなっていくのですが、それに伴いゲーム中に登場する敵キャラクターも徐々に強化されていくので、どういったルートでゲームをクリアしていこうと難易度が一気に上がったり下がったりすることがないというのもポイント。初めからかなりの強敵を倒すことも可能だし、かなり強い武器や防具をゲットしたと思ってもあっけなく敵にやられることもあるので、すべてはプレイヤーの腕前にゆだねられているといった感じ。この絶妙なバランスのおかげて、どんな順番でゲームをクリアしていっても常に敵とのバトルや冒険が楽しめるようになっていることは、プレイが後半になるにつれて多くのユーザーが感じるところだと思います。


敵がただ強いだけではなく、物陰から見つからないように一方的に攻撃したり……


敵を拠点ごと爆破したりと、自由に戦えるのもポイント。もちろんこれまでのシリーズで存在したアクションも多数ありますが、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」ではより自由な戦い方をプレイヤーが見つけていけるのが印象的です。


時には敵に擬態してやり過ごしてもOK。必ず敵を倒さなければいけないというわけではないのもミソ。


ただし、これまでにあった「前転」がなくなっているので、シリーズファンは少しさみしい思いをするかも。ただし、前転に代わって今作では新たに「ジャンプ」が可能になっていて、これまでの3Dゼルダ定番のオートジャンプがなくなったことによる開放感はものすごいです。


◆ゼルダの伝説らしい細かい表現の数々
3Dゼルダの最初の作品である「ゼルダの伝説 時のオカリナ」では、「看板が縦にも横にも斬れる」だとか「木に体当たりすると物か落ちてくる」「ニワトリを攻撃すると反撃される」「弓矢で射損じた矢が地面に落ちている」など、それまでのゲームでは見たことのなかった「妙に現実に近いリアルな表現」が多くあり、「ゲームでこんな部分まで表現するのか……!」と腰を抜かすほど驚かされたのですが、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」でもそういった驚きがちりばめられており、とにかくプレイしているだけでも驚きの連続です。

世界中に存在する木


これを刃物系の武器で攻撃すると切り倒すことができます。


さらにこの丸太を切ると……


薪の束になります。


そして火を起こすためのアイテムである「火打ち石」を手に持ち……


薪の束の側に置いて、金属の武器で叩きます。


するとたき火を起こすことが可能。このほかにも複数のアクションが連鎖してさまざまな事象を起こすことができます。


もちろんたき火をするには必ず火打ち石などの特定のアイテムが必要というわけではなく、そこら辺にある燭台から火をもらったり炎の矢でダイナミックに着火してもOK。さらにたき火を使って直火でダイナミック調理まで可能となっており、とにかくアイデア次第でいろいろなことができるのが特徴的です。

木こりリンクのたき火&簡単焼きリンゴ - YouTube


NPCに石をぶつけると「イテッ」と言ったり……


リンクが寒い場所では寒がり、暑い場所では暑がり、走って疲れればゼエゼエ顔になったり。


夜になれば敵キャラクターもぐっすり眠ります。


過去のシリーズ作品では、敵からくらったダメージを回復するにはツボを割ったり草を切ったりしてハートを探す必要があったのですが、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」では広いフィールド上で見つけた野菜や果物、狩ったケモノの肉などを使って料理したり宿で休むことで体力が回復します。ファンタジーの世界に居るはずなのに体力を回復させるには必ず料理を作る必要がある、というのも妙にリアル。


◆魅力的なキャラクターたち
これまでは口数が少なく自己主張が少ないキャラクターだったリンクですが、今回はとても表情豊かです。

女装して恥ずかしがったり……


照れて顔を隠したりと、これまではあまり見られなかった「リンクらしさ」が随所にちりばめられています。


他にもTwitter上では表情豊かなリンクのスクリーンショットが大量にツイートされています。ガイコツを持ってムッとするリンク


喜びのリンク


驚きのリンク


るんるんリンク


苦々しい表情のリンク


さらにはマッチョポーズで悦に浸るリンクまで。


リンクの表情が豊かなので新しい楽しみ方を見いだしてしまった人も。


また、妙に個性的なキャラクターも多数登場。「ゼルダの伝説 風のタクト」で初登場したテリーは今回も行商人としてリンクに旅の道具を売ってくれます。


ゴロン族のマッスルに取り囲まれたり……


お花大好きおばさんに遭遇したり……


妙に色っぽいポーズでベッドに寝そべるキャラクターに遭遇したりと、とにかくネタには尽きない感じ。


キャラクターたちの個性が画面いっぱいにぶつかり合います。


そんなキャラクターたちとリンクのやり取りも面白げで、特にリンクの発言は要チェック。


◆まとめ
「ありえないくらい自由でおもしろい!」「やっぱりアクションが楽しい!」「3Dゼルダならではの謎解きが最高!」など、楽しみを見いだす部分はプレイヤーによってそれぞれ。しかし、こういった要素が高次元でまとまっているので、とにかくあらゆる要素に楽しみを見いだせるし、プレイしていてもあれもこれも楽しくて冒険がなかなか先に進まないこともしばしば。ある目的地に向けて旅をしていても、道中で祠を見つけてしまい高所から滑空していき祠をクリア。そして気づけば、「あれ、ここから戻れねぇな……」ということがとにかくしょっちゅうあり、「しょうがないからしばらくこの辺りを探検してみるか!」となるともはや当初の目的は忘れ去ってしまいます。そんな寄り道も楽しくできるのが今回の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の良い点で、楽しい寄り道ができるように自由でバランスのとれたゲームになっているのがとにかく素晴らしすぎます。寄り道や周り道を楽しみまくるのが正解なことは間違いなく、それを積み重ねれば積み重ねるほどゲームをクリアした時の感動もひとしお……になるのかどうかはまだクリアしていないのでわからないので、実際にプレイして確かめてみてください。

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