電車で「波乗り」する謎のロシア人女性が現る
危険な場所でスポーツを行ったり過激なパフォーマンスをするエクストリームスポーツは、誰でも映像を配信できるようになった昨今、特に注目を集めています。法を犯しつつも過激なパフォーマンスを行う人も少なくありませんが、ロシア人女性kobzarroさんもその一人。当局に捕まるリスクから黒ずくめのバットガールのような様相で「電車サーフィン」を行っています。
Feels: Train Surfing in Russia - YouTube
雪景色の中、黒いコートに黒いマスクを付けて歩く女性。
足元まで真っ黒です。
女性の名はKobzarroさん。なぜKobzarroさんがバットガールのようないでたちなのかというと……
実はKobzarroさんは「Train Surfer(電車サーアファー)」として活躍しているため。映像の左下にはKobzarroさんの心拍数が示されており、かなり緊張していることがわかります。
雪の中を走りぬけていく電車がKobzarroさんにとっての「波」なわけです。
Kobzarroさんがマスクを付けているのは、電車サーフィンが違法行為であるため。
気温2度という、凍えるようなロシアの都市・シチョルコヴォにある駅がKobzarroさんの舞台です。
駅のホームに立っているKobzarroさんの心拍数は71。
車両の連結部分を上って……
列車の屋根の上へと到着しました。屋根へと到着するまでの時間は1分と早業です。また歩みの1つ1つまで予め決められており、「失敗できない」ものであるとKobzarroさんは述べています。
わずかに振り向き、周囲を確認するKobzarroさん。
「私たちのコミュニティーには、どうやって電車に上るか、何が禁止か、という厳格な安全ルールが定められています」とKobzarroさんは語ります。
例えば電車の上には高電圧の架線があるため、完全に直立することは禁止。
電車の上に立っているポールに寝そべるKobzarroさん。
まるで空を飛んでいるかのよう。電車サーフィンのコミュニティには、「一度でも落ちると二度と電車サーフィンに挑戦できない」というルールもあるそうです。
空を飛んでいるかのようなKobzarroさんは少しほほえんでいるかのように見えます。
Kobzarroさんはこれまでに何度も電車サーフィンを行い、その様子をYouTubeで公開してきました。サーフィンを行った電車の最高時速は時速250kmとのこと。
またKobzarroさんは、高層ビルの屋上や塔の重畳など危険な場所を命綱なしで上る「ルーファー」の一人としても知られています。
さらに、都会の中の人のいない場所を探索する「都会の探検者」でもあるとのこと。
「これは単なる趣味じゃなくて、人生哲学なのです」
「恐怖はありません。真の意味で自由を感じます」
「サーフィンをやる時は、自分自身で作ったルールに従います」
「誰も私をコントロールできません」
KobzarroさんはYouTubeで映像を公開しているほか、Instagramアカウントでも自身の写真を公開しています。上記のムービーは2016年に公開されたものですが、Instagramには2019年時点でも電車サーフィンの写真が公開されています。
建築物の尖塔(せんとう)についた星に上ったり……
電車の後方にある隙間に隠れたり。
地下トンネルを探索したりと、さまざまな場所に足を踏み入れています。
なお、本来なら入れない危険な場所に入って撮影を行う人々の存在は問題視されており、2017年には62階建てビルからぶら下がって懸垂していた男性が転落するまさにその瞬間が配信されました。男性は病気の母の治療費や結婚資金を得るためにこのような行動を取ったとのことですが、決してまねしないようにしましょう。
エクストリームスポーツとして62階建てビルからぶら下がって懸垂していた男性が転落死 - GIGAZINE
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