取材

座ったままVR空間を「歩く」ことができるサンダル型デバイス「Cybershoes」は自宅で簡単にVRへの没入感を高めることが可能


2019年9月12日から15日の4日間かけて開催される東京ゲームショウ2019では、注目を集めるゲームタイトルだけではなく、最新のコンテンツやガジェットも展示されています。会場のホール9には仮想現実(VR)をテーマにしたブースが数多く出展していて、その中で履くだけでVR空間を実際に歩くことができるデバイス「Cybershoes」が展示されていました。

Japanese – Cybershoes –
https://www.cybershoes.io/indiegogo-jp/


Cybershoesがどういうガジェットなのかは以下のムービーを見ると一発でわかります。

Cybershoes - Step into VR - YouTube


Cybershoesのブースはこんな感じ。


ブース前にはCybershoesの実物が展示されていました。Cybershoesはサンダルのような形状で、普通の靴よりも一回りほど大きい印象。手に持ってみると、思ったより重くはありませんでした。


靴の裏はつるっとしていますが、ちょうど中央部分には足の動きを読み取るためのローラーがついています。


Cybershoesの装着は、靴の上からしっかりと固定する形で行います。CybershoesはPCにUSBで接続する無線機を使ってSteamVRと連携が可能。VRヘッドセットのようにケーブルでつながっていはいないので、動きが妨げられることはありません。なお、充電はMicro USBケーブル接続で行うことができるとのこと。


会場のブースでは「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」をプレイすることができました。The Elder Scrolls V: Skyrim VRの移動方法は「カーソルを使ったワープ移動」もしくは「コントローラーを向けた方に前進」というものでしたが、通常のコントローラーだとかなり酔いやすいものがありました。しかし、Cybershoesは実際に足を動かすのが大きな特徴。HTC Viveのケーブルを上に吊り、回転する椅子に座れば、視点を体ごと動かしながら歩くことができます。


実際にCybershoesを装着してThe Elder Scrolls V: Skyrim VRをプレイする様子を収めたのが以下のムービー。

履くだけでVR空間を自由に歩くことができるCybershoesはこんな感じ - YouTube


Cybershoesはしっかり固定されているので、すぽっと脱げてしまうことはありませんでした。ローラーも非常に滑らかで、特に操作を邪魔する感じはありません。ただし、慣れるまでは装着するのに少し時間はかかってしまう印象。


Cybershoesにもモーショントラッキング機能が搭載されていて、VRデバイスとは別に方向を認識することが可能なので、横を見ながら歩いたり、かがんで床にあるものを拾ったりといった操作が可能になります。


一人称視点のVRゲームは、移動方法がカーソルによるワープ移動か独特な一人称視点移動のものがほとんど。特にカーソル移動は「VR酔い」になりにくい分、VRへの没入感を減らしてしまうものがありました。Cybershoesは自分の体を実際に動かすので、体の動きが従来のシステムよりもVR空間内の動きと連動し、VR空間への没入感も高まります。また、大きなデバイスを必要としないので、狭い室内で使えるのも大きな魅力。VRデバイスとPCをつなぐケーブルの問題さえ解決できれば、無限に走り回ることも可能。なお、VRデバイスのケーブルをつるす道具として、Cybershoes公式はIKEAのランプスタンドの使用を提案しています。

Cybershoesの対応タイトルは記事作成時点で「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」「Fallout4 VR」「DOOM VFR」「マインクラフト VR」「VR Chat」「Rec Room」「Pavlov VR」「Onward」「Evasion」「Seeking Dawn」「CyberRunner」「Arizona Sunshine」の12タイトル。SteamVRに対応しているので、HTC ViveだけではなくOculus RiftやValve IndexなどSteamVRをサポートするデバイスでも使用できるとのこと。


Cybershoesは専用カーペットとのセットが3万2236円、専用カーペットと回転イスとのセットが3万9783円、専用カーペットと上位版のイス、シートがセットになったアーケードエディションが9万6923円、専用カーペットと背もたれ付きのイス、シートがセットになったビジネスエディションが12万6032円で注文を受付中。発売は世界同時で、2019年10月を予定しているとのことです。

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in レビュー,   取材,   ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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