宿題地獄から脱出してポジティブなフィードバックで子どものやる気を目覚めさせる「しゅくだいやる気ペン」レビュー
夏休みに入り、子どもの宿題がなかなか進まず、「宿題やった?」「後でやる」の会話が繰り返される家庭もあるはず。宿題の「やらない→叱る」サイクルを「やる→褒める」サイクルに変えて子どもを宿題やる気モードにさせる「しゅくだいやる気ペン」がコクヨから登場していたので、一体どういう仕組みなのか、確かめてみました。
【公式】かきたくなる。ほめたくなる。しゅくだいやる気ペン
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/yarukipen/
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これが「しゅくだいやる気ペン」のパッケージ。
箱を開けると……
中には本体、充電用Micro-USBケーブル、取扱説明書、スタートアップガイド、ステッカーが入っていました。
本体サイズは15×23×107mmで、手のひらの上にちょこんとのるサイズ。
表面には「KOKUYO」の文字が入っていて……
裏面には充電用端子。
側面には電源スイッチがついています。
しゅくだいやる気ペンは鉛筆を挿して使うものですが、鉛筆のお尻側には10色に光が変化するやる気ランプがついていました。
反対側、ペン先がくる方の先端はこんな感じ。
まずは充電端子のカバーを外します。
最初に「初回スイッチ」を押す必要があるので、細長いものでスイッチを押します。
しゅくだいやる気ペンはiOSアプリと連動させて使うので、使用前にApp StoreからiOSアプリをダウンロードしておきます。
Androidは以下からインストールできます。
しゅくだいやる気ペン - Google Play のアプリ
「入手」をタップし……
「インストール」をタップ。
「開く」を押してアプリを開きます。
まずは「やる気ペンの持ち主の登録」を行います。
「利用規約に同意する」のチェックボックスにチェックを入れたら「つぎへ」をタップ。
ニックネーム・生年月日・性別を入力したら再び「つぎへ」を押します。
さらに、「主に宿題をみる保護者」と「お住まいの地域」を入力したら「完了」をタップ。
「やる気ペンの電源をオンにしてください」という指示に従い……
本体側面にある電源スイッチをスライドさせます。
するとお尻部分のやる気ランプが……
こんな感じで2回点灯しました。
鉛筆をさし、「やる気ペンの検索」を押すと……
アプリの画面が自動的に遷移するので「やる気ペンをペアリング」をタップ。
これでペアリングは完了。「つぎへ」をタップします。
「アプリをはじめる」をタップ。
「OK」をタップ。
「おや?きみはもしかして やる気ペンを てにいれた やるおだね?」と聞かれるので「はい」を押すと……
メジェド様的な何かが降臨。セリフの横にある矢印を押し進めていきます。
「このこは きみの やる気を うけとめてくれる やる木族 きみの ぶんしんさ」「このこに たくさんの やる気を そそいで ぜひとも すてきな アイテムを てにいれて くれたまえ」とのこと。さらに矢印を押します。
「OK」をタップ。
これがホーム画面。アプリを開始したばかりでは特に操作できるものはなく、とにかくやる気ペンで宿題をするまでは話が始まりません。
やる気ペンの対象年齢は小学2年生~4年生とのことなので、3年生のドリルを実際に買ってきました。
さっそく鉛筆をさしたやる気ペンをつかってみます。やる気ペンを使う時は鉛筆部分ではなく、やる気ペンの本体部分を持つ必要があるとのこと。手の小さい女性編集部員が使ったのですが、慣れるまではやや持ちにくさがありました。
ドリルを解いている間、やる気ランプは常に点滅しています。ランプは時間の経過と共にしろ・うすみどり・みどり・きいろ・さくらいろ・オレンジ・あか・ピンク・むらさき・あお・みずいろと色が変化していきます。
実際にやる気ペンを使っている様子はこんな感じ。使用中はスマートフォンを近くに置いておく必要はありません。
「しゅくだいやる気ペン」を使っている時の様子 - YouTube
なお、やる気ペンは単なる「経過時間」ではなく「ペンが動いている時間」を把握します。ペンを振っても勉強量にはカウントされない仕様になっているとのことで、ズルはできません。
使っていると、途中でランプが消えてしまうことがありました。アプリの「よくある質問」によると、筆記のくせや姿勢によって計測できない場合もあるそうです。
そんな時は本体側面の電源スイッチを押すと……
ランプが切れたところから再びカウントが始まります。「はじめに戻る」にはならないのでほっと一息。
ひたすらドリルを解き続けるとランプの最終段階であるみずいろになったので……
アプリの「やる気パワーをそそぐ」をタップ。
iPhoneの上でペンを傾けると、まるでペンから水が流れ出るようにアプリにやる気パワーが注がれています。以下からその様子を確認可能です。
「しゅくだいやる気ペン」でやる気パワーを注いでみた - YouTube
注がれたやる気パワーの量に応じて、こんな感じでアイテムをゲット可能。
「はじまりの庭」ではすごろく形式でアイテムが表示されていきます。「ゴホウビをきめる」をタップすると……
こんな感じであらかじめゴールのごほうびを決めておくことが可能。「水族館に行く」「遊園地に行く」といった目標を目指してアイテムをためていく……という、ゲームの要素を宿題に追加できるわけです。
さらに、はじまりの庭でしばらく時間がたつと、以下のような画面が現れます。「かくにんしてもらう」をタップ。
「やる気のキロク」が表示されました。宿題をした日にはカレンダーに印がついていくので、アイコンをタップ。
宿題開始時間・勉強タイム・やる気タイムが表示されました。勉強タイムは「77分」ですが、やる気タイムは「70分」となっており、7分間はやる気ペンが動いてなかったことになります。ランプの色が10色目の「みずいろ」になるまでドリルを解くと、1時間ほどの勉強量になる様子。「確認マークをつける」を押すと……
30日のところに花丸がつきました。「週間やる気レポート」をタップすると……
前週に比べてやる気タイムがどれくらい増えたのかが表示されました。どれくらい勉強時間が増減しているのが可視化されるので、親が子どもの勉強度合を把握でき、褒めやすいというわけです。
「やる気グラフ」では……
「勉強タイム」と「やる気」タイムが表示されるので、子どもがどれくらい集中して勉強に取りかかれているのかが丸わかりとなっていました。
使ってみたところ、宿題にゲームの要素を組み入れることが可能で、「ライトの色が変化するまでもうちょっとやってみよう」という気になるかもしれませんが、一方でこの点はすぐに子どもが慣れて飽きてしまう可能性もあるように思えました。むしろ重要なのは「ごほうびの設定」「子どもの勉強量をわかりやすく視覚化して親が子どもに褒める理由を与えること」などで、アプリをうまく活用することで、これまでは何となくで進めていた親子の宿題にまつわるコミュニケーションを仕組み化&可視化して円滑かつポジティブに子どものやる気を掻き立てることができそうな感じでした。
しゅくだいやる気ペンは税込5378円となっています。
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商品購入 しゅくだいやる気ペン
https://www.kokuyo-shop.jp/shop/ProductDetail.aspx?sku=4901480348148
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