ブラウザ経由でスマート家電など全IoTデバイスを制御・管理可能にするMozilla「WebThings Gateway」バージョン0.9が公開中
Mozillaがスマート家電やウェアラブル機器などのIoTデバイスに固有のURLを与えて、ウェブ経由でも制御・管理を可能にするソフトウェア「WebThings Gateway」のバージョン0.9を公開しました。WebThings Gateway バージョン0.9では通知機能が改善され、対応機種にワイヤレスルルーターTurris Omniaが追加されました。
Mozilla IoT - WebThings Gateway
https://iot.mozilla.org/gateway/
WebThings Gateway for Wireless Routers - Mozilla Hacks - the Web developer blog
https://hacks.mozilla.org/2019/07/webthings-gateway-for-wireless-routers/
Mozilla debuts implementation of WebThings Gateway open source router firmware | VentureBeat
https://venturebeat.com/2019/07/25/mozilla-debuts-webthings-gateway-open-source-router-firmware-for-turris-omnia/
「WebThings」はMozillaが2018年2月から開発に着手していたIoTデバイス向けのオープンソースプラットフォームで、開発者向けソフトウェアコンポーネントの「WebThings Framework」と、ウェブ経由でダイレクトにIoTデバイスを監視&制御する「WebThings Gateway」で構成されています。今回更新が発表されたのはWebThings Gatewayのみになります。
IoT規格の垣根を越えてすべての機器をオープンにつなげる「Things Gateway」をMozillaが発表 - GIGAZINE
Mozillaは「オープンであることを」を社是に掲げており、WebThingsはWorld Wide Webで使用される各種技術規格の標準化を推進する団体World Wide Web Consortium(W3C)のWoT規格に準じ、複数の規格にまたがるIoTデバイスにも対応することを目指しています。
公式ページではWebThings Gatewayがどんなものかが紹介されています。UIは各種IoTデバイスを統合したもので、それぞれのIoT製品をサクッと操作可能。
IFTTTのような、「○○が××したら」をトリガーにして、「---が~~~する」という動作をセットすることも可能。以下の画像では、「時間が19時になったら、広間のライトをONにする」とWebThingsで設定しています。
家の間取り図を作成して、「各IoTデバイスがどこに置かれているか」を書き込むこともできます。
音声認識をサポートするアシスタントも。
アドオンを活用すれば、WebThingsに対応するIoTデバイスを増やすことも可能。
また、今回発表されたバージョン0.9では新たに通知機能アドオンが登場。これまでのWebThings GatewayではIoT機器のトリガーを起動したことを知らせてくれる通知はブラウザのプッシュ通知にしか対応していませんでした。今回のアップデートでは、件名・本文・優先順位などをカスタマイズ可能なメールやSMSで通知を送信することが可能になったとのこと。ユーザーは自宅で「侵入者を発見したら」「室温が30度を超えたら」などのトリガーが発動したことを自分の好きな通知手段で知ることができるようになったわけです。
WebThings Gateway バージョン 0.9は、Raspberry Pi 4に加えに加え、新たにワイヤレスルーターのTurris Omniaに対応しました。
Mozillaは、WebThingsを他のワイヤレスルーターにも対応させ、ユーザーが手頃な価格の開発者向けデバイスでWebThingsを扱えるようにする予定だと記しています。
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