ブロックチェーン上にFacebookの自分の投稿・写真などを安全に保存できる「SocialVault」を実際に使ってみた
「データ流出などの不祥事が頻繁に取り沙汰されるFacebookの使用はもう止めよう」と思っても、Facebook上の自分の思い出は惜しいもの。ブロックチェーン技術「Blockstack」を活用したサービスである「SocialVault」を使うと、自分のFacebook上の投稿・写真・友人や「いいね!」などの履歴を安全にウェブ上で保存できるとのことで、実際に使ってみました。
SocialVault
https://socialvault.io/
Blockstackはデータを分散させることで安全性を確保するという次世代の技術です。Blockstackに関しては以下の記事で解説しています。
情報流出を引き起こす中央集権的な「データの独占」への対抗策になりうる新時代のインターネット技術「Blockstack」 - GIGAZINE
安心・安全にFacebookのデータの保存が可能とのこと。SocialVaultを使用する際には公式ページにアクセスして、「Login with Blockstack」をクリック。
既にアカウントを持っている場合はBlockstack IDを使ってログイン可能ですが、今回は「Create new ID」をクリックして、新しくBlockstack IDを作成します。
ユーザー名を入力して「Check Availability」をクリックして、ユーザー名が使用可能かをチェック。
使用可能だった場合はそのままパスワードの入力画面に移ります。新しいパスワードと確認用のパスワードを入力して、「Register ID」をクリック。
メールアドレスを入力して「Next」をクリックするとBlockstack IDの作成が完了。
登録したメールアドレスには「Recovery info(リカバリー情報)」として暗号化されたような文字列が送られてきます。この文字列は新しいデバイスやブラウザでBlockstackにログインするときに必要です。
SocialVaultのログイン画面で「Go to SocialVault」をクリック。
作成したBlockstack IDが表示されるので、クリックしてSocialVaultにログインします。
SocialValutにはログインした直後はFacebookのデータが存在しないので、まずはFacebookからデータを移行する必要があります。「Your Facebook Information」をクリックして、Facebookに移動します。
Facebookの設定画面から「あなたのFacebook情報」、「個人データをダウンロード」を順にクリックして、自分のFacebookの投稿・写真・ムービー・コメント・「いいね!」・リアクション・友達・ストーリーズ・フォロー・フォロワー・メッセージ・グループ・イベントなどをダウンロードします。
ダウンロードするデータの設定について、期間は「すべての自分のデータ」、フォーマットを「JSON」、メディアの画質を「中程度の品質」として、「ファイルを作成」をクリックします。
Facebookに投稿したデータの量に応じて、ダウンロード可能になるまでの時間が変わります。ダウンロードが可能になったら、「ダウンロード可能なコピー」から「ダウンロード」をクリック。これでFacebook上の全てのデータのコピーが手に入りました。
ダウンロードしたzipファイルを、「Explzh」などのソフトを使って任意の場所に解凍します。
続いてSocialVaultのウェブページで「Select Folder」をクリックして、ダウンロードしたデータをアップロードします。ただし、記事作成時点では「ムービー・メッセージ・ストーリー」に関しては容量が大きいため、SocialVaultでは保存できないとのことなので、注意が必要です。
アップロードするフォルダーに先ほどダウンロードしたzipファイルを解凍してできたフォルダを指定します。「アップロード」をクリック。
「Upload Your Facebook Data」をクリックして、SocialVault上に自分のFacebookデータをアップロードします。
アップロードした自分のデータはSocialVault上に「Profile Information(プロフィール情報)」「Photos(写真)」「Posts(投稿)」といった風に分類されて保存されます。
試しに「Photos」をクリックすると、Facebook上の写真がSocialVaultにアップロードされたことが確認できました。しかし、日付の横のアルバム名と思われる部分が文字化けしています。
投稿も完全に文字化けしていて読めません。
検索履歴も同様に文字化けだらけ。どうやら日本語の部分は文字化けしてしまうようです。
「SocialVaultにデータを移行したのでFacebookのデータを消しても構わない!」という場合はFacebookの設定画面から「アカウント情報を削除」をクリック。
「アカウントを削除」からアカウントの削除が可能です。
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