スマホでマリカーが遊べる「マリオカート ツアー」のクローズドベータテストが開催中、テスト参加者の声が集まる
by BagoGames
任天堂がDeNAと共同開発を進めているスマートフォン向けゲーム「マリオカート ツアー」のAndroid向けクローズドベータテストが2019年5月22日から日本とアメリカで限定的に開催されています。人気シリーズがついにスマートフォンに登場ということで世界中から注目を集めていますが、クローズドベータテストに参加したArs TechnicaのライターであるSam Machkovech氏をはじめとして、ネットには参加者からの声が集まっています。
Mario Kart Tour beta hands-on: Microtransactions land like a nasty blue shell | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2019/05/mario-kart-tour-beta-hands-on-microtransactions-land-like-a-nasty-blue-shell/
マリオカート ツアーがどんなゲーム内容なのかは以下の記事を読むとよくわかります。
スマホ版マリカー「マリオカート ツアー」のリリース前のテストプレイ映像が流出 - GIGAZINE
Machkovech氏は、SamsungのGalaxy S9でマリオカート ツアーのクローズドベータテストに参加したとのこと。スマートフォンながら、Wii Uと同程度の3DCGがとてもきれいにレンダリングされていたそうです。
また、キャラクターやカート、コースの種類は非常に豊富だったそうで、特にコースは「スーパーマリオカート」「マリオカート64」「マリオカートアドバンス」「マリオカート ダブルダッシュ!!」「マリオカートDS」「マリオカート7」など、過去のシリーズ作品が採用されていたそうです。過去作からのコース収録はシリーズファンにとってはうれしいポイントで、Machkovech氏は「コストを抑えながら、無料で遊ぶファンを幸せにするための素晴らしいアイデア」と評価しています。
しかし、その一方で「スマートフォンを必ず縦向きに持ってプレイしなければならない」というゲームデザインはとても変だと述べています。これまでのシリーズでは、1つの画面で2人対戦を行う場合、画面は水平に分割されました。また、「マリオカート」シリーズはカメラワークが絶妙に調整されていました。しかし、マリオカート ツアーはスマートフォンを縦持ちする都合上、これまでのシリーズよりもコースや障害物が見づらくなっている上に、カメラワークは従来の作品よりも悪いので、非常にやりづらいとMachkovech氏は述べています。
マリオカート ツアーではカートの走行は自動で行われ、カート本体は指で操作します。また、初期設定ではオートドリフト機能がオンになっていて、設定からスマートフォンの傾きを利用する「傾けてハンドル操作」や手動による操作に切り替えることが可能だとのこと。しかし、縦画面で左右の視界が悪く、手動に切り替えても左右にタップしてカートの位置を微調整することができない上に、変な慣性がつくケースもあり非常に操作性が悪い、とMachkovech氏。実際、手動ドリフトの操作性はいまいちという声が多くみられました。
after viewing the beta gameplay for mario kart tour - there is no proper drifting and you drift like the automatic setting for mario kart wii, so that’s a huge disappointment for me and the driving doesn’t look too interesting at all. however, i can’t say much more - it’s mobile
— Joebo (@zetsubou_ii) 2019年5月22日
そして、マリオカート ツアーでスマートフォンのソーシャルゲームによくあるような「スタミナ制」が採用されている部分に対しても、Machkovech氏は苦言を呈しています。マリオカート ツアーではレース1回につきハート1つを消費し、最大5つまで「ハート」をためることが可能。1つのハートをためるのにはおよそ12分かかるそうですが、もしハートが尽きてしまうと、再びハートがたまるまでしばらくゲームを放置する必要があるとのこと。
また、マリオカート ツアーにはルートボックス、いわゆる「ガチャ」があります。このガチャはキャラクター、カートモデル、グライダーの中からランダムに1個ゲットできるとのこと。こうしたガチャで手に入るアクセサリーは、パワー・加速力・最高速度など走行中のパラメータを変化させることはないものの、「アイテムを1度に複数持つ能力」や「ドライバーポイント(DP)の底上げ」など、レアリティによってさまざまな特殊能力が設定されているそうです。
ハートの回復やガチャを回すためには、ゲーム内通貨である「エメラルド」を消費する必要があるとのこと。エメラルドはそれ以外にもキャラクターやカート、グライダーのスキルを向上させるために使えるそうで、強くなるためにはエメラルドをつぎ込んでいくことが重要になります。エメラルドはクリア成績に応じてもらえますが、スタミナ制のために無課金のままエメラルドを集めるのはかなり厳しいとのこと。なお、エメラルドは現実世界のお金をつぎ込んで購入することも可能です。
Concept idea #Speculation: What will the Mario Kart Tour business model be?
— Mario Kart Tour News (@kart_tour) 2019年5月23日
We are convinced that it will be a free-to-play game with in app purchases, so that you can upgrade / get things faster by buying currency (in this case, emeralds) 1 /? pic.twitter.com/vSKqpUdkmh
ガチャの排出率はかなり厳しいようで、クローズドベータテストの参加者も「マリオカート ツアーで任天堂は収益化に本気で取り組んでいるようです」という感想をツイートしていました。
Played Mario kart tour for a few hours now and let me say I personally really enjoy the game and I can't wait to see the final product , I am getting the hang of it really quick and everyone else should as well. However it looks like Nintendo will heavily monetize it :(
— Spider-Man: Far From Home - Days Left: 45 days (@NEWSMASTER69) 2019年5月22日
Machkovech氏は「アプリ内課金というトゲゾーこうらに吹っ飛ばされた枠組みと、友人や見知らぬ人とマルチプレイをするための方法が限られていることを考えると、マリオカート ツアーの現状にかなり失望しています」と断言。ただし、今回のリリースはあくまでもクローズドベータテスト。テスト参加者から挙がった不満点が正規版では解消され、より高いクオリティのゲームになることを期待したいところです。
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