文章を書いて発表するのに効率的な訓練法とは?
By rawf8
「車を運転すること」「スピーチすること」「文章を書くこと」など、始めた当初は困難だと感じる取り組みでも、人は訓練するうちに上達していきます。Googleで働いた経験を持つデイヴィッド・R・マッキーヴァーさんが、「文章を書く」など困難な取り組みを上達させるため、自身が開発した「効率的な訓練法」を解説しています。
How to do hard things | David R. MacIver
https://www.drmaciver.com/2019/05/how-to-do-hard-things/
実際に「ツイートやブログ記事のような他人が見る文章を書く」を例にした、マッキーヴァーさんによる訓練法は以下の通り。
手順1:難しく思える目標を、「簡単な作業」に分割する
「文章を書く」を、マッキーヴァーさんは4つの作業に分割。
A:文字を入力すること(タイピング)
B:文章を書き出すこと
C:文章全体を校正すること
D:文章を他人に見せること
By Nejron
手順2:「簡単な作業」について上達するため、目標を設定する
A:タイピングから、D:他人に見せるまで、それぞれの項目について上達するため、マッキーヴァーさんが設定した目標は以下。
A:タッチタイプができるようになること
B:「話すように書く」こと
C:特定の目的を持って校正作業を行うこと
D:質について考えず、とにかく文章を書き上げること
By Daria Nepriakhina
手順3:目標に達するまで特訓する
マッキーヴァーさんがやってみたという特訓法は以下とのことでした。
A:タイピングソフトでとにかく反復練習する
B:レコーダーや録音アプリなどに向かって、実際に話す。文字を入力したら、実際に大声で読んでみる
C:「大声で文章を読み上げて、『文章の区切り』がどこにあるかを見つけること」「難しい語句、不自然な語句を他の単語に置き換えること」「少ない文字数や単語数で同じ意味の文章になるようにすること」など、それぞれの目標に沿って、校正作業を行う
D:「火のついたろうそくなど、観察する物体を決めて、それについて気がついたことを全て書き出す」「自分がよく知っているテーマについて、文字数を決めて自由に書く」「テーマとなる意見を1つ定めて、文字数を決めて書く」など、何か文章を書く
目標を達成して、それぞれの作業が、簡単だと感じられるようになったら訓練終了。もし壁にぶち当たった場合は「別の『簡単な作業』を試してみる」「専門家の指導を受けるか、ラバーダック・デバッグなど、自問自答してみる」ことを試すことが推奨されており、それでも効果がない場合は上達できない可能性があるとのことです。
By fizkes
マッキーヴァーさんは、「この訓練法は簡単なものではありませんが、あなたに役立つものです。また、全部の手順を達成できなかったとしても、途中までやるだけで効果があります」と語っています。
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