390万回以上再生されたキアヌ・リーブスがバイクについて語るムービー

キアヌ・リーブスは映画「マトリックス」シリーズや「ジョン・ウィック」シリーズの主演を務める人気俳優ですが、重度のバイクマニアとしての顔も持っています。そんなキアヌ・リーブスがバイクについて熱く語るムービーが2019年4月15日に公開されるやいなや、3日もたたないうちに390万再生を突破。11万件以上の高評価を得るなど話題となっています。

Keanu Reeves Shows Us His Most Prized Motorcycles | Collected | GQ - YouTube

ムービーは「こんにちは。私はキアヌ・リーブス。アーチ・モーターサイクルの共同創設者です」という、一般的に知られている俳優としての顔とは違う自己紹介から始まります。

カナダのトロントにある、毎年夏になると「モーターサイクルギャング」がたむろする町で育ったというキアヌが、愛蔵するバイクたちを紹介してくれます。

キアヌが最初に出会ったバイクが、バイクメーカーノートンが開発した「コマンドー 850 MK2A」。購入したのは1987年ごろのこと。

「ノートンの上向きのパイプが大好きで、特有のフェザーベッドフレームに特殊なゴムでマウントされたエンジンの音と、加熱されたオイルの香りがたまらないんだ」と熱っぽく語るキアヌ。

キアヌのバイク乗りとしての歩みは俳優としてのキャリアと切っても切り離せません。映画「チェーン・リアクション」や……

「マイ・プライベート・アイダホ」の映画撮影でバイクに乗っています。特に、「マイ・プライベート・アイダホ」で共演したリバー・フェニックスと黄色いノートンのバイクを乗り回したのは最高に楽しかったとのこと。

「ジョン・ウィックではどうでしたか？」との質問にシリーズ3作目の「ジョン・ウィック3:パラベラムでバイクに乗ったよ」と答えるキアヌ。

橋で繰り広げられるバイクでの戦闘シーンもあるとのこと。

「ジョン・ウィック3: パラベラム」は2019年5月16日にアメリカで公開予定です。

「3人の男を鉛筆で殺した」伝説の殺し屋が逆に賞金首になるキアヌ・リーブス主演「ジョン・ウィック3: パラベラム」最新予告編公開

映画では派手なバイクスタントを披露するキアヌですが、私生活では違うようです。「僕は若いバイク乗りみたいに100馬力のバイクで時速150マイル(時速約240km)も出したりしないよ」とキアヌ。

「……出しても時速135マイル(時速約217km)くらいかな」とのことです。

キアヌが次に紹介してくれるのは、「ドゥカティ998 マトリックス・リローデッドエディション」

車体は映画「マトリックス」シリーズをイメージした緑色に塗られていて、「マトリックス・リローデッド」のエンブレムもあります。

劇中でこのバイクに乗ったキャリー＝アン・モスはそれまでバイクに乗ったことが無かったので、撮影にはかなり苦労したようだったとのこと。

キアヌはスピードを追求したいときのバイクも持っています。カワサキの「ニンジャZX-10R」や……

ヤマハの「YZF-R1」などです。

キアヌとともにアーチ・モーターサイクルを立ち上げたのがガード・ホリンジャー氏。キアヌがハーレーダビッドソンをカスタムしようと、ホリンジャー氏の「チョップ・ロッド」というバイクのカスタム店を訪ねたのがきっかけとのことです。

アーチ・モーターサイクルについては、以下の記事に詳細が書かれています。

キアヌ・リーブスが情熱を注ぎ込む完全オーダーメードのバイクメーカー「Arch Motorcycle」とは？

アーチ・モーターサイクルはバイクの改造だけでなく、製造まで手がけています。

そんなアーチ・モーターサイクルが生み出した最初のバイクが「KRGT-1」です。バイク名の「KR」はキアヌ・リーブスのイニシャルです。

200以上のパーツは自社製ですが、他社製のパーツも積極的に取り入れています。öhlins製のフロントサスペンションや……

南アフリカのBSTという企業が生産するカーボン製ホイール

アメリカのウィスコンシン州に拠点を構えるS&S製のエンジン

イタリアのRizoma製のミラーや制御系などです。

キアヌが試しにアクセルをふかすと、エンジン音が響き渡ります。

「いい音だろう！」とキアヌ。

続いてのバイクが「1S」。

「KRGT-1」と共通するパーツを多く使用していますが、「パフォーマンス・クルーザー」がコンセプトの「KRGT-1」よりもスポーツ志向のバイクに仕上がっているとのこと。

そしてアーチ・モーターサイクルが世に送り出す最新作が「Method 143」です。

車体にはカーボンファイバー製のモノコックフレームを採用しています。

エンジンはS&S製。「この143立方インチ(約2300cc)の排気量がばかげて聞こえるのは承知の上だよ」とリーブス氏。

アルミやカーボンファイバーのボディに……

革のシートと、素材にはかなりこだわっている模様。

ムービーは「これからバイク乗りになる若者は、排気量の小さいものから始めるといいよ。馬力に圧倒されるばかりじゃ楽しめないからね」とのキアヌの助言で締めくくられています。