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1886年のコカ・コーラの「起源」のレシピをおうちで再現してみたムービーが公開中


コカ・コーラにはもともとコカインを含むコカの葉が使われていた、というのは有名な話。そもそもコカ・コーラは薬剤師のジョン・ペンバートン氏が発明したもので、当時は健康的な効能のほか、モルヒネやアヘン中毒の治療にも使えるとされていました。そんなコカ・コーラが生まれた1886年当時の味を再現しよう、というムービーが登場しています。

We Made 1886 Coca Cola Recipe || Glen & Friends Cooking - YouTube


このムービーで再現されるのは、コカ・コーラの発明者として知られるペンバートン氏のレシピ。当時、ペンバートン氏はコカコーラダミアナを含むコカインの研究をしており、これらによって自身のモルヒネ中毒をコントロールしようとしていました。1886年のレシピは現代のコカ・コーラのレシピとはかけ離れたものであり、「起源」となるレシピを実際に作っていこう、というわけです。


ということでまず準備したのは75%のアルコール。


そして食品グレードのエッセンシャルオイル。コカ・コーラのオリジナルレシピを再現する上で難しいのが、全ての材料をそろえるということ。テーブルの上にはベルガモット・レモン・ナツメグ・コリアンダー・オレンジビター・シナモンのオイルが並んでいますが、本来であればネロリオイルが必要だそうです。しかしネロリオイルは5ミリリットルで480ドル(約5万4000円)もするため手に入れられず、代替品としてオレンジビターが使われています。


これらのオイルは危険なので、直接肌に触れないようにする必要があるとのこと。


まずはオイルをスポイトで吸い上げて……


アルコールの中に入れていきます。


全種類のオイルをアルコールの中に入れたらかき混ぜます。


完成したオイルは全てがコーラ作りに使われるのではなく、必要な量の70倍だそうです。


そしてコカの葉も材料として必要ですが、コカの葉を入手するのは違法であるため、今回は使っていきません。


参考までに、コカの葉のフレーバーはコーラに「苦み」を加えるとのことで、コカの葉と同じフラボノイドによる「苦み」を持つエキスも存在します。ただし、このムービーではこのエキスは使われませんでした。


ということで、実際に作っていきます。まずは鍋に水を注ぎ……


大量の砂糖を投入。


火に掛けて砂糖を溶かしていきます。


ライムを搾り……


果汁を用意しておきます。


鍋にカラメルをいれ……


いったん火から下ろします。液体は砂糖を溶かすために温めているのであって、沸騰させる必要はありません。バニラエッセンスと……


カフェインエキスを投入。コカ・コーラの「コカ」はコカインに由来し、「コーラ」はコーラナッツに由来しますが、1880年代からすでにペンバートン氏はコーラナッツを使用せず、クエン酸カフェインを使っていたとのこと。ただし、今日に販売されているカフェイン飲料とは比べものにならないくらいの大量のカフェインが使われていたそうです。


そしてライム果汁と……


クエン酸をプラス。


こんな感じの見た目に。


ここに、最初に作ったフレーバーを加えていきます。


シロップ2.25リットルに対し、加えるフレーバーの量は3ミリリットル、ほんのちょびっとです。これで濃縮シロップの完成。


濃縮シロップをいれたグラスに炭酸水を注ぎ入れて……


いざ、試飲。


試飲した感想は「ライムのフレーバーが強い」「ちょっと甘過ぎ」「清涼飲料水って感じがして好きな味だけど、コカ・コーラではない」「かといってペプシでもない」……ということで、味はいいけれどコカ・コーラではなく、独自路線をいく飲み物の様子。アルコールも入っているため「ラムコークが好きな人なら気に入ると思う」という意見もありました。

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in 動画,   , Posted by darkhorse_log

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