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「SNSは不健全な状態だ」とLinuxの生みの親リーナス・トーバルズがインタビューで言及


リーナス・トーバルズ氏はLinuxを開発した人物として有名ですが、2019年4月にLinux Journalに掲載されたインタビューにおいて、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSは不健全な状態であり、人々の良くない振る舞いを引き出していると批判しています。

25 Years Later: Interview with Linus Torvalds | Linux Journal
https://www.linuxjournal.com/content/25-years-later-interview-linus-torvalds


SNSにおいて、「ライク」と「シェア」という仕組みが非常にまずいものであるとトーバルズ氏は述べています。これらの動作は多くとも数クリックと非常に簡単に行えてしまうので、本当に価値がある情報かどうか確かめる前にライクやシェアを行ってしまいがちです。トーバルズ氏はこうしたボタンについて「正義心などの感情的な反応を引き出すようにデザインされている」と批判しています。


トーバルズ氏はさらに匿名性が過大評価されているとして、「匿名というのは非常に不快だ。つまらないことを書いたりシェアしたりライクしたりするのは自由だが、そこに本名さえ載せてないならそれは全く無益なことだ」と述べています。さらに内部告発など匿名性が重要になる場があることを認めつつ、「身元の証明ができない匿名の人のSNSでの狂った怒りは見せるべきものではなく、そうした投稿をまた匿名の人がシェアしたりライクしたりできるのは良くない」として匿名でのSNS利用がヘイトの温床になっていることを指摘しています。

シェアやリツイートといった仕組みが登場して簡単に情報を拡散できるようになったことで、インターネットはより低品質の情報であふれかえるようになっています。フェイクニュースによって扇動された群衆によって無実の人が殺害されるなどの事件も起きる中、トーバルズ氏はSNSのあり方について警鐘を鳴らしています。

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