投げて割って消火する花瓶「Firevase」のムービーをサムスン火災海上保険が公開中
家庭で火事の原因となる出火が起こった時に、手元に消火器があるかないかが事態を大きく左右します。そこで、サムスン火災海上保険が、投げつけて割ることで消火を行える花瓶「Firevase」を作り出しました。奇抜に見えるアイデアですが、既に10万個のFirevaseが製造されたとのことです。
Firevase is a vase that doubles as a fire extinguisher
https://www.dezeen.com/2019/02/25/vase-fire-extinguisher/
Firevaseがどんなアイテムなのかは以下のムービーを見ると一発でわかります。
三星火災花瓶消火器Firevase [VIRAL] - YouTube
韓国では2017年以降、家庭でも消火器の設置が義務づけられていますが、実際には消火器を設置している家庭は58%にとどまっています。
また消火器があるおうちでも、いざという時に使える状態ではないこともあるはず。
このような状況を受けてサムスン傘下のマーケティング会社Cheilが考案したのが「Firevase」
Firevaseは普段、花瓶として使えますが……
いざ火災が発生した時には、花瓶を投げつけることで消火を図れるというアイテムです。
炎の中に投げ込まれると……
花瓶が割れます。花瓶の内部には消火器に使われる炭酸カリウムが入っており、花瓶が割れて中の液体が飛び出すと冷却と抑制によって消化が行われます。
普段は普通の花瓶として使えるので、火を使うキッチンや……
自室
リビングなど、どこに置いても不自然さはありません。
Firevaseは消火器を置くことの重要性を訴えるためにサムスン火災海上保険が打ち出したキャンペーンであり、実際に10万個のFirevaseが製造されて保険会社経由で一般家庭に配布されたとのこと。
さらに、以下のムービーでも、どのくらい迅速な消化活動が可能なのかが示されています。
삼성화재 꽃병소화기 Firevase [극장용] - YouTube
実験場所でめらめらと燃えさかる炎。危険を感じる火の大きさですが……
Firevaseを投げつけると……
あっという間に消化完了。
なお、2018年12月に実施された上記のキャンペーンが好評だったことを受け、サムスン火災海上保険はさらに20万個のFirevasesを製造し、キャンペーン拡大を行う予定とのことです。
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