人類史上最悪のチェルノブイリ原発事故からヨーロッパを救うべく自らを犠牲にした人々を描く「Chernobyl」予告編公開
1986年、チェルノブイリ原子力発電所事故はなぜ起こったのか?に焦点を当てた「Chernobyl」の予告編が公開されています。爆発が起こった時、現場では自らを犠牲にして事故の処理にあったった人たちがいました。Chernobylはこのような勇敢な人物に焦点を当て、当時の状況を再現した物語となっているとのこと。脚本家は「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」のクレイグ・メイジン、監督は人気ドラマ「ブレイキング・バッド」や「ウォーキング・デッド」のヨハン・レンクとなっています。
Chernobyl (2019) Date Announcement | Teaser Trailer - YouTube
窓の外で突如発生する光。
女性が部屋に入ってきた数秒後に……
不意に地面が揺れ出します。
一体何が起こったのか理解できない人々。
1986年、チェルノブイリ原子力発電所4号炉で爆発が起こりました。
現場に急ぐ消防車。
消防隊員が目にしたものとは……。
「この惑星で、かつて起こったことがないことが起こった」
近隣住民が避難を始めたのは事故発生の36時間後であり、それまでは多くの人々が放射線の事実を知らないまま通常の生活を送っていました。
原子炉の暴走を食い止めるために数多くの人員が投入されることとなり、これによりチェルノブイリ原発事故の人的被害は人類史上最悪のものとなりました。
放射線にさらされ、隔離される人々。
現場の様子
法廷
火災鎮火と放射線遮断のためにホウ素を混ぜた砂5000トンがヘリコプターから投下されましたが、乗員には特別な防護措置が施されなかったことが、後に問題として指摘されました。
防護服を脱いだ人々が向かう先には……
事故現場にいた人の姿。
「なぜこのようなことが起こったのかわからない」「しかし、もう一度繰り返される」という言葉でムービーは締めくくられました。
なお、Chernobylは2019年5月にアメリカのケーブルテレビ放送局HBOで公開される予定となっています。
・関連記事
チェルノブイリ原発事故の立ち入り禁止区域では今何が起きていて、福島では何が起きるかもしれないのか - GIGAZINE
チェルノブイリは事故から21年経ってどのような姿になったのか - GIGAZINE
PS VRでチェルノブイリ原発周辺を生々しくも安全に体感できるVRコンテンツ「Chernobyl VR Project」が近くリリースされる - GIGAZINE
放射能汚染で人影が消えたチェルノブイリ原発周辺は事実上の「自然保護区」になって野性のオオカミが繁殖している - GIGAZINE
放射能で汚染されたチェルノブイリはいま「一大メガソーラー施設」として活用されつつある - GIGAZINE
・関連コンテンツ