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Amazonの配送ドライバーは竜巻警報を理由に配達をやめたらクビの可能性があると警告されていた


2021年12月10日から11日にかけてアメリカを襲った竜巻では、100人近い犠牲者が報告されています。中でも、大きな被害を受けたケンタッキー州のろうそく工場では従業員が「帰宅したら解雇する」と告げられていたという証言が上がっていますが、Amazonの配送ドライバーも「配達を中断して倉庫に戻ってきたら解雇の可能性がある」と警告されていたことを明らかにしました。

Amazon Tornado Aftermath: Workers Say They Lacked Emergency Training - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/features/2021-12-17/amazon-tornado-aftermath-workers-say-they-lacked-emergency-training

Amazon driver was warned she’d be fired for returning with packages during a tornado - The Verge
https://www.theverge.com/2021/12/17/22841667/amazon-delivery-driver-illinois-tornado-warehouse-destruction


これは、イリノイ州でAmazonの荷物配達を請け負っていた女性ドライバーと運行管理者とのテキストメッセージのやりとりで明らかになったものの。

ドライバーは運行管理者に対して、ラジオで竜巻警報の情報が流れていたことを伝えたものの、運行管理者は「Amazonからの指示がない限り、警報を理由に呼び戻すことはできません」と断りました。


ドライバーが「安全のために配達拠点に戻ります」「車が私のカンオケになってしまう」と伝えたところ、運行管理者は「『戻る』と決めるのはあなた次第ですが、安全確保のためとはみなされません。最も安全なのはその場にとどまることです。もし荷物を持って帰ってきたら、配達を拒否しているとみなされ、明日の朝の仕事がなくなることになります」と返答。さらに、「拠点の扉が強風で壊れてしまったので、戻ってきても中には入れません。その場で避難してください」と伝えてきたため、ドライバーは「オーケー」とやりとりを打ち切っています。

この件についてAmazonの広報担当者ケリー・ナンテル氏は「ドライバーから竜巻警報が出たと聞いた時点で、運行管理者はすぐにシェルターを探すよう指示すべきでした」「現地のAmazonチームは配達パートナーに対して、この日の夜の配達は取りやめて、ドライバーに避難所へ行くよう伝えることをアドバイスしていました」「いかなる状況においても、運行管理者はドライバーの雇用を脅かすべきではありません」と述べ、「事件の全容は調査中で、必要な措置を取るつもりです」と語りました。

トルネードをめぐってAmazonでは倉庫で6人が亡くなっていますが、倉庫従業員から、少なくとも新型コロナウイルスのパンデミック後に現地で避難訓練をしたことはないという証言が出ています。また、別の従業員は、「火災や竜巻を想定した訓練をすべきだと何度も提案しましたが、何もありませんでした」と証言しています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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