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Googleが「コードが著作権の対象になる」という裁判所判断はソフトウェア開発の未来を左右するとして対Oracle訴訟について嘆願書を提出

by Lukas

2010年から続くJava APIをめぐったGoogleとOracleの裁判は、Googleに1兆円の損害賠償請求をしていたOracleが2018年に逆転勝利しました。この裁判について、Googleが最高裁判所に対して「コードが著作権で保護されるか」、つまり著作権法の境界線を決定するよう求めて嘆願書を提出したと発表しました。

Oracle v. Google and the future of software development
https://www.blog.google/outreach-initiatives/public-policy/our-fight-protect-future-software-development/

Google asks Supreme Court to rule on when code can be copyrighted - The Verge
https://www.theverge.com/2019/1/24/18196419/google-supreme-court-code-copyright


Oracleが「GoogleはJava APIを無断で利用している」として損害賠償を求め提訴したのは2010年のこと。この訴訟は賠償額が88億ドル(当時のレートで1兆円)という巨額だったため、大きな話題となりました。Googleは複製したJava APIのプログラム(宣言コード)がプログラミングの基本的なものだったことから「著作物にあたらない」と主張しましたが敗訴。その後、Java APIの利用行為がフェアユースであると主張した2016年の裁判ではGoogleが勝訴しました

しかしOracleが一審判決を不服として上訴したところ、2018年3月27日に出された連邦控訴審判決では一審判決が覆り、「本件のGoogleによるJava APIの利用はフェアユースにあたらない」との判断を示し、Googleが敗訴しました。

Googleに1兆円の損害賠償請求したOracleが控訴審で逆転勝訴 - GIGAZINE


Googleは2019年1月24日付でアメリカの最高裁判所に対し「ソフトウェアのインターフェースが著作物になるのか」という点についての見直しを依頼したと発表しました。Googleは、著作権法の境界線を決める裁判所の判断は著作権法にとって重要なだけでなく、ソフトウェア開発の未来にも大きく関わってくると主張しました。

In the Supreme Court of the United States
(PDFファイル)http://services.google.com/fh/files/blogs/googlepetition.pdf

Googleのブログの中で、グローバル・シニア・ヴァイスプレジデント兼最高法務責任者のケント・ウォーカー氏は、「ソフトウェアインターフェースは著作物ではない」という判断や「インターフェースの使用はフェアユースである」という判断が覆ったことについて「2つの逆転が正されない限り、この裁判は開発者から『次世代のコンピュータープログラムを消費者に向けて作るために既存のソフトウェアのインターフェースを自由に使ってよい』とする伝統的な技能を奪うことになる」と指摘。かつてのスマートフォンのアプリ開発者にとって、複数のプラットフォームにまたがってアプリ開発を行うことは難しいことでしたが、2008年にオープンソースのAndroidプラットフォームが公開されてから、その状況が一変したことをウォーカー氏は述べており、裁判所の判断によってソフトウェアや消費者の未来が左右されることを示唆しました。

ウォーカー氏は、2010年にサン・マイクロシステムズを買収したOracleがソフトウェアインターフェースを使用についてGoogleを訴え、ソフトウェア開発のルールを変えることによって利益を得ようとしていると主張。Oracleはソフトウェアインターフェースをコントロールする権利を主張し、その結果として自由でオープンなJava言語の学習に投資してきたコミュニティの開発者たちを拘束しようとしているとのことです。

by Tim Gouw

これに対し、Oracleの上級副社長兼顧問弁護士のドリアン・デーリー氏は「Googleがでっちあげたイノベーションに対する懸念はGoogleの本当の懸念を隠しています。つまり「莫大な利益のためにオリジナルや誰かの貴重な仕事を自由にコピーする能力」を失うかもしれないということを」「高等裁判所はこれまで2度、Oracleの側につきました。最高裁判所は、この一件を取り合ってほしいというGoogleのリクエストをいま一度却下すべきです」と声明を発表しています。

一方でウォーカー氏は「我々は、私たちが日々の生活で使うアプリケーションを生み出すソフトウェア開発者たちをサポートしており、最高裁判所がこの逆転について深刻かつ慎重に扱ってくれることを臨みます」とブログにつづりました。

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in メモ, Posted by logq_fa

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